教育委員会から卒業生へ、「平和を守るために、できることを」

新座市では、3月14日に中学校、24日に小学校の卒業式が行われ、5人の共産党市議団も参加しました。式典では新座市教育委員会から卒業生に告辞(お祝いの言葉)が贈られました。内容が素晴らしいとの声もありますのでその一部をご紹介します。

「人生の新たな一歩を踏み出す節目の日に、皆さんに考えてほしいのが平和を守ることについてです。

平和について素晴らしい功績を残した田中煕巳さんは、新座市にお住いでノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表者です。原子爆弾の被害に遭った人たちが集まってつくった団体で、核兵器のない世界を目指して70年にわたり活動してきました。核兵器がどれだけ恐ろしいかを世界中の人に伝える活動が、2017年7月に122力国の賛同を得て、核兵器禁止条約が成立するのを後押ししました。

田中さんたちが教えてくれたのは、一人の力では大きなことを成し遂げるのが難しくても、多くの人が協力すれば大きな力になり、困難と思えることもいつか成し遂げられる可能性があるということ。

皆さんにも、平和を守るためにできることがあります。例えば、友だちと仲良くしたり、困っている人を助けたり当たり前に思えることも、積み重なると、平和を守るために大きな力になります。

これから先、自分の意思で何かを選択したり判断する場面がたくさんあります。その時には田中さんたちのように力を合わせて平和を守ろうとする心を大切に行動してください。互いを尊重し合い、助け合いながら、よりよい未来を実現させる皆さんの姿に期待しています。」

平和の鳩

(にいざ民報 2025年3月30日 No.2071)