2本の無料定額宿泊所開設中止の陳情が趣旨採択 障がい者の福祉に関する陳情は不採択に

令和7年3月議会で、厚生常任委員会に付託された陳情の審査結果について報告します。

継続審査となっていた陳情

令和6年陳情第8号「無料低額宿泊所」開設計画の中止を求める陳情書と陳情第11号新座市東北2丁目かきの木幼稚園隣「無料低額宿泊所」開発計画の中止を求める陳情書が、12月議会で継続審査となり、12月23日に閉会中審査を行いました。

この陳情は、柿の木幼稚園の隣にある立教大学が学生寮として使用していた場所に、無料定額宿泊所が開設される予定となり、開設に反対する2つの団体が議会に陳情を出したものです。

閉会中審査では、特定非営利活動法人リビングサービス理事長を参考人としてお呼びし、意見と質疑を行いました。

参考人の意見は、「無料低額宿泊所を利用する方は、居所を失った生活困窮者の方で一般の住民である。開設反対の署名活動は、ニンビー問題である。無料低額宿泊所への設置目的は、入所希望者の相談が増え、一人でも多くの方の力になれればと思ってのこと。近隣住民等の不安解消に向けた取組は、無料低額宿泊所以外でも起こり得る問題だと思う」との発言でした。二ンビー問題とは、社会的に必要な施設であるが、自分の家の近くにあると不利益や不快感を感じる人がおり、そうした住民やその態度がニンビーと呼ばれてます。

この様な発言の後、質疑が行われ、結論は継続審査となりました。

3月7日に行われた委員会で、継続審査だった陳情2本について審査を行いました。執行部への質疑の後、趣旨採択の動議が出され、賛成4名反対1名で、趣旨採択となりました。最終日の本会議で委員会での結論が報告され、趣旨採択に反対の委員がいましたが、賛成多数となり、2本の陳情は趣旨採択となりました。

本会議で結論が変わった陳情

令和7年3月議会で陳情第4号障がい者の福祉にする陳情書を審査しました。

この陳情は、財政非常事態宣言の中で削減されて復活していない福祉事業、重度心身障がい者福祉手当と、障がい者の交通費を元へ戻してもらいたいというものです。

委員会での採決の時に趣旨採択の動議が出され、賛成の委員3名反対2名で、委員会では趣旨採択となりました。

しかし、最終日の本会議では、趣旨採択に反対の意見が出され、自民・維新の会と公明党が賛成で、起立少数となリ趣旨採択が否決されました。

その後、この陳情について採択すべき立場で日本共産党と市民と語る会が賛成討論に立ちました。未来を創る会は、不採択の立場で討論しました。

結論は、採択すべきに、市民と語る会と日本共産党が賛成しましたが、自民・維新の会、公明党、未来を創る会が反対したので、不採択となりました。

障がい者の福祉に関する陳情は不採択に

(にいざ民報 2025年4月6日 No.2072)