水道水のPFAS汚染の原因究明と改善を
小野だいすけ議員
3月議会で小野大輔市議が一般質問をしました。水道水に利用している地下水から暫定目標値以上のPFASが検出された問題を取り上げました。
小野議員:飲料水に利用する井戸20か所のうち2か所から、暫定目標値の50ナノグラムパーリットル(以下ng/L)以上のPFASが検出された。調査はどのようになっているか。
市長:(PFASの代表物質の)PFOS、PFOAを検査し、令和6年7月に国の暫定目標値である50ng/Lを超過した片山4号井及び片山5号井を令和7年1月に再度水質検査を実施した。それぞれ6ng/L、9ng/Lと暫定目標値を下回る検査結果(下表)だった。ホームページに公開している。経過観察を行い、再稼働は慎重に検討していきたい。
小野議員:低減したのはなぜか。
インフラ整備部長:分析はしていない。
小野議員:(豪雨により漏れ出た可能性のある)米軍横田基地への立入調査が行われた。市の近隣には、陸上自衛隊朝霞駐屯地もある。基地で、泡消火剤としてPFASが使われているという報道がある。市の地下水を汚染した汚染源は判明しているか。
市長:特定はされていない。汚染源の特定方法は国も技術的知見について調査を行っている段階だ。困難な状況だ。防衛省は昨年10月、全ての自衛隊が保有するPFOSを含む消火剤は、処理を完了させた旨の発表をしている。引き続き国や県の動向を注視し、適切に対応する。
小野議員:地下水が利用できなくなれば、水道料金の値上げが懸念される。費用は汚染者に負担させるべきではないか。
市長:現在、発生源の特定は困難だ。どこに請求するかまだ不明だ。現在運転を停止している片山4号、5号の井戸分の不足した水量は、県水を増量することなく、ほかの井戸から補っている。費用が増えたことはない。
小野議員:PFASの検査にはどれだけの費用がかかるのか。
インフラ整備部長:PFAS総称1検体として12万円PFAS、PFOAに関しては、検査費用としては約237万円を予定している。国からの補助等はない。
小野議員:飲み水を汚されたら怒らなければいけない。しっかり調査すべきだ。今の現状をどのように考えているか。
市長:国でPFOS、PFASを真摯に受け止めて、法定検査に移っていく。原因究明を国でしっかり解明をしていただきたい。新座市もその被害に遭っている。原因は分からないがその根源をしっかり摘み取って、安全な水の供給に努めていきたい。
(にいざ民報 2025年4月13日 No.2073)