授業で使うパソコン、故障修繕中に予備の不足で使えない児童生徒も

共産党市議に、小・中学校の保護者2人の方から、「授業で使うパソコン(クロムブック)が故障して修繕に出した時、予備のパソコンが足りずに、授業や宿題で使えない時があった」という訴えがありました。小学生は令和4年12月~令和5年7月まで、中学生は令和6年の3学期に使えなかったという話です。

令和6年第1回定例市議会文教生活常任委員会では、小学生の例をあげて、不足している実態について質しました。

教育支援課は「全国的に故障が多く、工場の処理能力があるため修繕期間がかかっている。当初1人1台を目標に整備していて予備のパソコンがなかった。令和4年度は1052件の故障、5年度もほぼ同数と予想しているが、今は予備が約千台強あるのでほぼ賄えると予測している。故障をなくすような方法を学校に周知し故障件数を減らしたい」と答弁しました。

しかし約1年後の先日、中学生の保護者から訴えがあったため、4月28日にあらためて教育支援課に状況を聞きました。

「各学校に児童生徒の人数プラス10%の台数を整備している。予備が足りない場合は、余裕のある学校から校長同士のやり取りで借りている。修繕は最大限進めていた状況で、手元にない状況でいたということは知らなかった。手元にない場合、紙ベースで印刷して授業や宿題をやっている」ということです。

クロムブックは故障が多いため今年度は中学校、来年度は小学校をアイパッドに買い換えますが、埼玉県の共同発注であり、納品は年度末頃になるかもということです。修繕の予算は今年度5倍に増えましたが、経年劣化による充電器やバッテリーの不具合も心配されます。

買い替えが見える中で財政の理解が得られない、ということのようですが、子どもたちの「私だけ、僕だけ使えない」という悲しい気持ち、保護者の声に応えるべきではないでしょうか。

(にいざ民報 2025年5月11日 No.2075)