水道・下水道料金の引き上げを許さないシンポジウム開催

八潮道路陥没事件を受けて3つの角度から報告する伊藤岳参院議員:埼玉教育会館
5月23日、日本共産党埼玉県議団主催で「水道・下水道料金の引き上げを許さないシンポジウム」が開催されました。
城下のり子県議団長から県水道料金、下水道料金引き上げの現状、議会論戦等について報告。八潮道路陥没事件で破損した下水道管は120万人分の汚水を集約しており甚大な影響が出る。技術的支援、財政的支援が必要で国に対しても要望していくと述べました。
伊藤岳参院議員は、八潮道路陥没事件を受けて3つの角度から報告しました。
1つ目は「点検が充分行われていれば防げる事故だった」と述べました。下水道法では①下水の流路の勾配が著しく変化する箇所または下水の流路の高低差が著しい箇所②伏せ越し室の壁その他多量の硫化水素の発生により腐食の恐れが大きい箇所の、2種類のみ点検対象とし極めて限定している。点検のやリ方もマンホールがある場所で目視できる距離(1m)となっている。
2つ目は「点検に基づく対策が不十分だ」と指摘。国は布設後40年過ぎると道路陥没件数が多発しているのが分かっていたにも関わらず方針を変えなかった。
3つ目に「下水道の老朽化は進むが、人員体制は極めて脆弱」と指摘。公共インフラの安全のための維持管理、技師など専門職を配置するための財政は加速度的に必要性が高まっていると述べました。
今後、下水道管路の全国特別重点調査が始まるが、国の対策は不十分で、修繕にかかる予算は足りない。今後も改善を求めていくと決意を述べました。
【黒田みき市議・記】
(にいざ民報 2025年6月1日 No.2078)


