水道料金値上げ、米不足対策等 共産党が国・県への意見書を提案

6月16日、新座市議会本会議で、日本共産党が、議員提出議案を提案しました。

共産党の提案は①「埼玉県水道料金引き上げの撤回を求める意見書」と②「米不足と価格高騰に対して、緊急対策と抜本対策を求める意見書」の2つです。


埼玉県水道料金引き上げの撤回を求める意見書

①の意見書は以下の点を県知事に求めています。小野大輔議員が提案しました。埼玉県の水道用水事業会計の内部留保は452億円に膨らんでいます。県は異常な電気代高騰に際して、県民に値上げを押しつけるのでなく、一般会計からの繰り出しと内部留保の取り崩しで対応すべきです。損益収支が悪化したのは大型水資源開発事業・八ツ場ダムの減価償却が始まったことがきっかけです。過大な水需要を見込み、反対を押し切ってすすめたダム建設の赤字責任を県民におしつけるべきではありません。として、県水道料金の引き上げの撤回を求めるものです。

共産党の黒田実樹議員が「水は人が生きていく上で欠かせないものです。どんな理由があっても安価で安定した供給が求められており、その責任が県にあります。高い水道料金になって水道利用を控えなければならない世帯が出ることは避けなければいけません。」と賛成の討論を行いました。また、市民と語る会の髙邑朋矢議員が賛成の討論をしました。

水道


米不足と価格高騰に対し緊急対策を求める意見書

②の意見書は、農林水産大臣等に以下の点を求めています。小野由美子議員が提案しました。米不足の実態把握や高騰する米価格の安定、フードバンクや子ども食堂への支援、外国産米を増やす計画には毅然として反対するなどの緊急対策を求めます。国民の主食である米を将来にわたって安定供給するために、価格保障や所得補償などで農家が安心して米作に励める条件を国の責任で整えるために、農業予算の抜本的な増額を強く求めるものです。

共産党の笠原進議員が「政府や農林水産大臣はなかなか認めませんが、米不足の最大原因は、米の供給量が足りないという事です。減反政策によって米を作らなくなった農家に補助金を出してきました。世界では税金で保障して、農業がつぶれないようにしています」と賛成の討論を行いました。また、市民と語る会の髙邑朋矢議員が賛成の討論をしました。

米


消費税の廃止を求める意見書

「消費税の廃止を求める意見書」を市民と語る会の髙邑朋矢議員が提案しました。共産党の石島陽子議員が「消費税を減税・廃止してほしいという声が大きく拡がっています。共産党は、一律5%に減税し、廃止を目指すという立場です。税・財政が果たさなければならない役割は社会保障や教育、くらし、営業を守ることです。そして能力に応じた税制度で、所得の再分配をして格差を是正することです。消費税は、赤字の中小・零細企業やインボイスの個人事業主まで、課税される制度です。容赦ない税制度だから政府の言う安定財源になっています。消費税増税と同時に法人税や所得税の最高税率が引き下げられました。そのため格差はどんどん拡がっています。政府は、税の負担能力に応じて負担するという原則に立ち返るべきです」と賛成の討論を行いました。

消費税の廃止を


3つの意見書は、公明党、未来を創る会、自民・維新の会の反対多数で否決されました。反対討論はありませんでした。

(にいざ民報 2025年6月22日 No.2081)