林間学校の補助金廃止は止め 今年度は復活します

笠原すすむ議員
笠原すすむ議員

笠原進議員は6月10日の一般質問で、林間学校の補助金について取り上げ、「なぜ、2025年度から林間学校補助金を廃止したのですか。『第3次新座市子ども・子育て支援事業計画』では、新座市において力を入れていくべき子育て支援の1番目が『経済的な安定』となっています。保護者のニーズ調査に逆行することを、なぜ行ったのですか。ニーズ調査は何を目的に実施したのですか」と厳しく追及しました。

並木市長は、「林間学校の補助金は、今年度につきましては、復活させることにしました。詳しくは教育長から答弁します。ニーズ調査は、子ども・子育て支援事業計画の策定にあたり、市民の皆様のご意見やご要望、生活実態等を集めて基礎資料とするため、就学全児童と、小学生児童の保護者を対象に実施しました」と答弁しました。

金子教育長は、「新座市は『少年自然の家』のような施設を持ち合わせていないため、林間学校の補助金を小学生は1人2000円、中学生は1人4500円、バス代補助という形で実施してきました。しかし、こうした補助を打ち切ったり、市が持っている林間学校の施設そのものを廃止する市町村が多くなりました。また、今年度の教育予算が100億円を超えることになり、政策の選択として林間学校補助金を廃止することにしました。しかしながら、今回物価高騰対策の交付金が国から交付されることになったので、復活して欲しいと要求したところ承認されました。中学校の林間学校は以前は夏に実施していましたが、スキーブームの中で現在はスキー林間になっています。経費も高くなりました。行事は学校が決めるものですから、教育委員会が強制できるものではありませんが、『保護者の経済的負担を考えて、再考する時期に来ているのではないか』と校長会で投げかけています」と答弁しました。

笠原進議員は、「国からの交付金を活用して、林間学校補助金を復活するというのはうれしいことです。ただ、毎年交付金が来るとは限らないので、来年からは通常の予算で実施して欲しい。市長はどう考えますか」と質問しました。

並木市長は、「来年度以降は予算を組む時に、林間学校補助金をどうするか考えていきたい」と答弁しました。

笠原進議員は、『子育てにお金がかかりすぎる』ということが、若い夫婦の1番の悩みです。ニーズ調査の結果を大切にしてください。今まで継続してきたこの制度は、是非続けていただくことを強く要望します」と発言しました。

(にいざ民報 2025年6月22日 No.2081)