旧庁舎の庁標銘板を、歴史民俗資料館敷地内に展示を

黒田みき議員
黒田みき議員

旧庁舎入り口に設置されていた、「新座市役所」の御影石の銘板は、令和2年第4回定例会で、「歴史民俗資料館の竣工に合わせて移転する」と答弁していましたが、竣工から3年が経っても未だに移転されず、総合運動公園の受水槽のフェンス内に置かれたままになっています。

貴重な庁標、庁舎敷地内に設置を(2021.2 にいざ民報)

黒田みき市議は6月議会一般質問で、「銘板は昭和49年の庁舎オープンに合わせて設置され、市民からは風格があり立派だから未来永劫大事にしてほしいと要望が寄せられた。新座市の歴史を感じる機会として展示してほしい。歴史民俗資料館敷地内の散策路に設置してはどうか。新座市施行と同時に制定された『市章』の説明も一緒に展示してはどうか」と求めました。

教育長は「歴史民俗資料館竣工に向けて検討する中で、展示室には銘板の重量に耐える展示台や展示スペースがないこと、屋外は保健センターと複合施設であるため難しい状況になった。今後検討していきたい」と答弁。

黒田市議は、「散策路は考えられないか。市として銘板を大事なものとする認識はあるのか」と再質問。教育総務部長は「散策路は自由に人が行き来できる所なので、より安全に設置する必要があるため、現時点では難しいと思う。銘板は新座市の歴史を説明する上では非常に重要なものとして教育委員会でも検討してきた」と述べました。

黒田市議は「新座市制55周年の記念の年なので、パネルなどで紹介できないか」と再質問。教育総務部長は「現物の展示が難しければ写真やパネル展示など検討したい」と述べました。


旧新座市庁舎の庁標銘板


新座市の市章について

新座市は昭和45年に誕生しました。市制施行に合わせて市章のデザインを一般公募し、395点の応募がありました。当時大和田在住の時田洋子さん(25歳)の作品に決定し、広報にいざ(昭和45年11月号)で発表されました。

市章制定委員会はその理由について、「新座のニとザをロゴタイプで構成し、円の中心に向かって伸びている線はカナ文字のザを強烈に造形化し、無限に向かう新座市の可能性と発展を意味し、まっしぐらに進む市のビジョンを清潔で揺るぎない市政の姿を暗示する。

二重の円はカナ文字のニであり、この円は市の秘めたるエネルギーを表しています。この限定された円がエネルギッシュな形態を持って、今にもパターンの中から飛び出そうとする爆発的な情熱が内蔵されています。円形の新座のニが七色の祝福の虹となって、市民の皆さんの上に輝<のである。」と説明されています。

新座市の市章

(にいざ民報 2025年7月20日 No.2085)