厚生常任委員会の県外視察㏌香川県 産後ケア事業と重層的支援体制事業
新座市議会厚生常任委員会は、10月14日に香川県善通寺市で産後ケア事業を、10月15日に香川県丸亀市で重層的支援体制事業を視察しました。日本共産党からは笠原進・小野由美子両議員が参加しました。
善通寺市の産後ケア事業
産後ケア事業とは、出産後1年未満のお母さんと赤ちゃんが、助産院や自宅でゆっくりと休養しながら、産後の体調管理と育児サポートを受けられる事業です。
善通寺市では、妊娠期からの切れ目ない支援体制を目指していました。マタニティ教室はほとんど夫婦で参加し、沐浴体験や個別面談を行っています。
出産後はすくすく教室(ベビーマッサージなど)、おっぱい&まんま教室、おやこタイム(ヨガ、ふれあい遊びなど)様々な取り組みを実施していました。
産後ケア事業は3種類あります。助産院や病院に7日間以内入所できる短期入所型、7日間通院できる通所型、自宅に訪問してもらい相談できるアウトリーチ型です。香川県が令和7年度に医師会・助産師会と集合契約を結んだため、他市の施設も利用できるようになりました。善通寺市では令和5年度から利用料を無償化したので、自己負担はゼロです。交通費補助事業によりタクシー等の交通費も助成しています。
新座市ではアウトリーチ型の事業は実施していますが、入所・通所型は実施していません。

議事進行をする委員長の小野由美子議員
丸亀市の重層的支援体制事業
重層的支援体制とは、既存の高齢、障がい、子ども、生活困窮の相談支援等の取組を生かしつつ、相談支援・参加支援(多様な社会参加に向けた支援)、地域づくりに向けた支援を一体的に実施し、地域住民の複合化・複雑化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を構築するものです。
丸亀市では、令和4年度からの準備期間を経て、令和7年度から重層的支援体制をスタートさせました。高齢、障がい、子ども、生活困窮の4分野の相談支援事業は1つのチームになり市民からの相談を受けるが、それでも解決できない場合は、丸亀市社会福祉協議会が中心となって支援を継続します。そのために、市がお金を出して、社会福祉協議会では社会福祉士など4人の職員を採用しました。
丸亀市では今年の4月からスタートしたのでまだ半年ですが、「最近、引きこもりの相談が出てきた状態」と説明されました。
新座市は令和8年度からスタートする予定で準備をしています。

質問をする笠原進議員
【笠原進・文】
(にいざ民報 2025年11月2日 No.2098)


