市民には増税、市は基金に積み立てばかり 新座市の「貯め込み財政」は妥当なのか
新座市が令和7年度に積み立てた財政調整基金の規模が、市民の間で波紋を広げています。市は財産管理費として18億8526万6千円を新たに積み立て、基金残高は62億2925万7千円に達しました。これは令和6年度の同時期の残高、55億1385万2千円と比べて、およそ7億円の増加となります。一方で、市民には各種負担増が求められています。
物価高が家計を直撃し、実質賃金が伸び悩むなか、「なぜ今、これほどまでに基金を積み上げる必要があるのか」という疑問の声が上がるのは当然です。
7年度末財政調整基金は約62億3000万円
膨らみ続ける基金残高は財政調整基金だけではありません。令和7年度末見込みの各基金残高は以下のとおりです。
財政調整基金:62億2925万7千円
減債基金:10億5913万2千円
学校施設整備基金:17億5575万4千円
都市高速鉄道12号線建設促進基金:1億419万3千円
4基金合計は約91億5000万円
これらを合計すると、91億4833万6千円にのぼります。しかも、この総額は令和6年度末の91億5133万5千円とほぼ同水準であり、年度をまたいでも高止まりしたままです。
続々値上げ 都市計画税25%引き上げ 国保税、体育館使用料、手数料など
基金を貯めこむ一方で、市民の負担増の改悪が市長から提案されています。
都市計画税は、年・平均3750円値上げ
市は、都市計画税の税率を令和9年度から現行の0・2%から0・25%へ引き上げる条例改正案を示しました。
市の試算によれば、標準的な住宅では都市計画税が年間約3750円の増額となります。市全体では約3億8500万円の増収が見込まれます。令和12年度からは0・3%に値上げを検討しています。
国民健康保険税1世帯平均 約1万7500円の値上げ
国民健康保険税の均等割、所得割等を値上げ。1世帯平均で約1万7500円の値上げ。
総合体育館など使用料 最大78・1%の値上げ
新座市総合体育館と福祉の里体育館の使用料を値上げ。最大で78・1%の値上げ。令和3年度~6年度の指定管理料の上昇分13・9%と空調に係る費用64・2%を市民負担に。
老人福祉センターの市外在住者の使用料を300円から500円に値上げします。
地方税法関係手数料や諸証明手数料等を200円から300円に値上げ。キオスク端末による証明書等の交付に係る手数料を150円から200円に値上げ。
増税し貯め込む市政からくらしに活用させる市政へ
市民に増税や負担増を求めながら、同時に多額の基金を積み上げ続ける姿勢には疑問が残ります。財政調整基金は、すでに60億円を超える水準にあります。にもかかわらず、市民サービスの充実や負担軽減よりも「貯めること」を優先しているように映る現状は、市民感情とかけ離れてはいます。市民には「増税しながら貯め込む市政」と受け取らざるを得ません。基金は市民の血税です。共産党議員団は、ため込まれた基金を市民のくらしに活用させるために、これからも取り組んでいきます。

(にいざ民報 2026年3月1日 No.2110)

