老人福祉センター遠くて通えない! 「高齢者いきいき広場」は市の運営にもどして
石島よう子市議
市内5か所の「高齢者いきいき広場」は、市財政が厳しいという理由で休止になりました。そういう中、昨年度から「いきいき広場」利用者の方が市と交渉を繰り返し、自主運営であれば施設を利用することができるようになりました。6月議会の補正予算には自主運営が始まった「新堀いきいき広場」の水高熱費34万3千円が予算化されました。
石島議員は、6月議会の一般質問で、高齢者の生きがいづくりや介護予防のために、老人福祉センターから離れた地域に住む高齢者が利用している「高齢者いきいき広場」を市の運営にもどすよう求めました。
「八石いきいき広場、西堀いきいき広場でも、自主運営の目途がついているということは、それだけ地域に根づいた施設ということを証明している。また、自主運営の話が出ていない東野いきいき広場を利用していた方からも、『楽しく過ごしていた広場が休止になり、行くところがなくなってしまった。本当に困っている』という声がたくさん寄せられている。市の財政状況は市の試算よりも多く税収が入り、いきいき広場の管理運営費1500万円が出せない状況ではありません。各運営委員会との話合いはどのようになっているのか。また、シルバー人材センターに管理委託して会員さんが働いていたことも、高齢者の社会参加や生きがいづくりになっていた。『新座市介護予防ガイドブック』にもシルバー人材センターは紹介され、新座市はお金に変えられない大事な活動として取り組んできた」と質しました。
市長は「管理運営のルールを定め運営主体となる団体と協定書を交わした上で、自主運営を可能としています。各管理運営委員会に、このルールを郵送し、利用者の方から自主運営の相談があった場合は対応させていただいています。西堀、八石についても調整中です。池田、東野についてもこの方式で運営していただければと思います。来年度以降の運営体制については、財政状況を考えながら引き続き検討していきたい」と答弁しました。
石島議員は「管理運営委員会ではなく利用者の声を聞く工夫はできないのか」と質問。
部長は「特定の利用者団体の方に声をかけるのは難しいと感じています。今後については自主運営というよりも、地域福祉の観点で地域で支えるような仕組みづくりの形での検討を今お願いしている状況です」と答弁しました。
石島議員は「地域の方がずっと力を注ぎ中心になって運営していくのは難しいのではないか。前回の質問で、老人福祉センターから遠い地域にあるということは大事な観点と答弁された。老人福祉センターの代わりの位置づけで、しっかり市が運営することを検討していただきたい」と強く求めました。
(にいざ民報 2021年8月1日 No.1911)