児童発達支援センターは計画相談支援の実施を

黒田みき市議
黒田みき市議

新座市は、令和元年10月に児童発達支援センター(アシタエール)が設置されて3年が経ちますが、未だに計画相談支援事業が実施されていません。「計画相談」とは、介護保険でいうケアプランと同様の計画を作成する事業です。新座市では相談支援専門員の不足が大きな課題です。また、昨年6月に児童福祉法が一部改正され、児童発達支援センターは地域で障がい児支援の中核的役割を担うことが明確化されました。アシタエールに通所する39人のお子さんの支援計画は現在外部の事業所で作成している状況です。

黒田実樹市議は12月議会の一般質問で、児童発達支援センターは早急に計画相談支援を実施すべきと訴えました。

市長は「当面は、市内の相談支援専門員の数の推移を注視し、アシタエールで計画相談支援を実施する必要性について検討していきたい」と答弁しました。黒田市議の再質問に対し、子ども未来部長は「これまでの一般質問で『計画相談支援の実施に向けて検判したい』と答弁してきたが、人員の確保が非常に難しい状況です。今後どう運営していくか、市民のニーズも合わせて検討し直したい」と述べました。

黒田市議は「答弁が後退している。アシタエール設置の際、計画相談支援は実施する予定ではなかったのか」と再質問しました。

こども未来部長は「まず、みどり学園、わかば学園を一体にして、給食の提供や保育所等訪問支援事業、新たな事業を段階的に進める状況であった。計画相談支援は当然やっていかなくてはいけないという認識でいたが、市内の事業者で研修を実施したり、一般相談のニーズも多くなっているので何を先にやるか順序立てて進めたい」と述べました。

黒田市議は「新座市の一番大きな課題が相談支援専門員が足りないという事ではなかったのか。相談支援専門員を実際に募集しているのか。また障がい児計画相談の3年間の推移は」と再質問。

こども未来部長は「現時点では相談支援専門員は募集していない」、総合福祉部長は「障がい児計画相談の件数は、令和元年度1053件、令和2年度1270件、令和3年度1643件」と答弁しました。

黒田市議は「以前、相談支援専門員が一人いればできる事業だと述べたが、なぜ募集しないのか」と問いました。

こども未来部長は「他市の児童発達支援センターの情報を集めている。今後アシタエールでどう取り組むか最終的に方向性を決めて進みたい」と答弁しました。

(にいざ民報 2023年1月29日 No.1977)