民間一括発注は市民のためにならない 三軒屋公園等複合施設整備は公設公営で
小野だいすけ市議
日本共産党の小野大輔議員が9月15日一般質問を行いました。
商業施設で他施設を圧迫
【小野市議】企業とのヒアリングには「商業施設は採算を考えると、有料の子ども屋内遊び場は、500平米から1000平米になる」とある。予定では300平米だった。商業施設により他施設が圧迫されるのではないか。
【総合政策部長】1000平米となると現実的ではない。公共施設を圧迫する発想で民間施設の導入を考えてはいない。負担も程度があるが、魅力的な施設等があれば採用していきたい。
商業施設の賃料は格安?
【小野市議】民間企業が入る「テナント賃料はなるべく安い単価を」とある。民間一括発注のメリットとして、商業施設のテナント賃料が市に入ると聴いている。どれだけ安くするのか?
【総合政策部長】基本的にはしっかりと賃料を払ってもらう。極端な安い単価設定で、無理して民間施設を入れることはない。
図書・児童施設で制限が
【小野市議】ヒアリングでは「図書館・児童施設等の運営は制限が大きくなる可能性がある」とある。どのようなことか。
【総合政策部長】本を受け渡すだけでいいのか、それともある程度しっかりと本が置いてあって、中央図書館でやっている案内やレファレンスも求めるかどうか、その内容によって参入してくる企業が変わるという意味だ。
【小野市議】市では、初めて、建設・管理・運営を民間に一括発注を行う。
建設においては、商業施設の採算をとるために面積を拡げ、建設費が増大する危険がある。企業の収益を増やすためにするべきではない。建設・管理・運営を一括発注した弊害だ。
管理は、民間企業からは、「公園の管理は費用が増える、行政の管理の方が望ましい」という意見が企業側からあった。管理費は市よりも民間の方が高いことが全国の自治体の例で判明している。
運営は、中央図書館のようなサービスができるのか不安だ。指定管理者制度は人員が削減され、市民サービス低下が懸念される。
商業施設は、民間企業から「採算が取れない」「テナント賃料は安く」「周辺と競合する」と意見があった。採算が取れるような施設になれば、周辺の店舗、商店街の収益を圧迫することになる。市がするべきではない。
建設・管理・運営を民間一括発注ではなく、これまで通り公設公営で進める方が市民のためになる。公設公営で進めるべきではないか。
【総合政策部長】たくさん厳しい意見をいただいた。事業内容も財政負担等も効果があることを確認した上で行っていく。不安の課題があったが、解消する中で、民間の一括発注で進めていきたい。
(にいざ民報 2023年10月15日 No.2010)