平和の大切さを次世代へ 「市の平和展」見学 基町高校生の原爆絵画や講演上映
8月8日、市役所第2庁舎1階の市民ギャラリーで開催中の「市の平和展」を、息子と一緒に見学しました。会場には、広島市立基町高等学校の生徒たちが平成19年(2007年)から毎年描き続けている原爆絵画が展示されていました。生徒たちは、被爆者の証言や資料をもとに当時の様子を想像し、戦争や原爆の悲惨さを次世代につなげています。
印象的だったのは、二人の子どもが手をつなぎ、その後ろに焼けただれた皮膚のまま歩く大人たちが続く絵や、電車内で被爆し窓ガラスが背中に刺さった父親を息子がペンチで助けようとする場面を描いた作品です。 見学後、息子は「被爆地から母と子どもがトロッコで脱出し、トンネルを抜けた先に笑顔があった」と話していました。また、折鶴の由来についても学び、「姉が被ばくで亡くなった後、妹が鶴を折り続け、それが被爆者の運動につながり『貞子の折鶴』と呼ばれるようになった」ことを知ったそうです。
会場では、原爆で顔や頭の半分が焼けても本人が気づかない子どもたちの姿を描いたアニメ上映や、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の田中煕巳さんの講演映像もありました。一瞬で街も人も破壊し尽くす原子爆弾の恐ろしさが胸に迫ります。
私事ですが、終戦の日、私は学童疎開で山形にいました。3月9〜10日の東京大空襲の火の粉の中、家族6人が逃げ切り助かりました。戦後、疎開先まで迎えに来てもらい、戦争孤児にならずに済みました。こうした経験からも、平和の尊さを次の世代に語り継ぎたいと強く感じています。
【文=保坂フミコ】
(にいざ民報 2025年8月24日 No.2089)


