広島市、岩国市を視察 総務常任委員会
総務常任委員会は5月16日に「広島市のフィルムコミッション」、17日に「岩国市のシティープロモーション戦略」について行政視察を行いました。
わが町の魅力再発見 広島市のフィルムコミッション
フィルムコミッション事業とは、映画のロケ地を提供し撮影を支援することで、市のイメージアップと観光客の増加、ロケ隊の滞在による経済効果をねらう事業です。事業費は1650万円ですが、経済波及効果は約5000万円だそうです。
広島市は平成14年から観光振興部をおき、ロケ撮影の誘致、エキストラの募集、施設の無料貸し出し等を行ってきました。「ひろしま」ということで原爆ドームなど海外映画やテレビからのロケ誘致も多いそうです。
広島が舞台となった「この世界の片隅に」はキネマ旬報ベストテン日本映画第一位となり全国63館で公開、空前のロングラン興業となりました。現在は「孤狼の血」(役所広司、松坂桃季ら)を上映中でした。
フィルムコミッションの3原則は(1)作品内容を問わない、(2)ワンストップサービス、(3)非営利。担当者の「自分の町への愛着や誇りが熟成されるのがメリットの一つ」との言葉が印象に残りました。
広島市でロケされた「この世界の片隅に」
学校給食費を無料化 岩国市の若者定着策
岩国市のシティープロモーション戦略は、人口減少を食い止め、子育て世代の移住、定住をめざすための戦略です。岩国の4つの魅力を、(1)米軍岩国基地を中心とした英語教育など国際交流、(2)子育ての施設の充実。(3)子育て世代への経済的支援、(4)東京へのアクセスの良さとしてPR動画を作成、市外からのモニターツアーの実施、移住定住相談窓口などで推進していました。
子育て支援のため、お子さんが生まれると出産祝金10万円を支給するほか、インフルエンザなどの予防接種助成、健診日程やイベント等をチェックできる「子育てアプリ」を実施。今年から全小中学校55校の学校給食費を無料化した事には驚きました。
ふるさと納税にも多くの方が協力し、岩国ブランドの日本酒、牛肉、蓮根などが人気の返礼品で昨年度は2532人から納税があったそうです。
新座市は子育て世代が増えていますが支援策は大いに参考になりました。
(記・工藤かおる市議)
総務常任委員6人と部長・・岩国市議場にて
(にいざ民報 2018年5月27日 No.1766)