ヒアリングループを活用し 高齢による難聴者の一助に

石島よう子議員

高齢に伴う難聴の方が増えていますが、聞こえを助けるヒアリングループという設備があります。磁気ループで囲まれた範囲内で専用受信機や、磁気ループ対応モードに切り替えできる補聴器を使えば、マイクを通した音声だけが大きく聞こえるというものです。

石島議員は9月議会の一般質問で、「議場には常設型ヒアリングループが設置されています。さらに、携帯型ヒアリングループを備品として購入し、市主催の講演会や行事等で活用する、また市民団体の講演会や地域のサロン等で貸し出し、社会の参加の一助にしてはどうか」と入間市を例に、市の考えを質しました。

入間市では、ヒアリングループを社会福祉協議会が窓口になって貸し出しています。石島議員は、社会福祉協議会の担当者からお聞きした「市民活動をされていた方が聞こえづらくなったことで、閉じこもってしまうことがあるので、そういう方がまた活動できるようになれば、と考えている。また、地域包括支援センターで行うサロン等の取組でも使ってもらいたいと考えている」という話を紹介しました。

市は「新座市では、議場、福祉の里、ふるさと新座館に据え置きのヒアリングループを設置しています。議場での使用実績はありますが、福祉の里は26年間利用が確認されていない状況で、機能しているかわからない段階です。PR不足で使われていない状況なので、まずPRして利用していただき、反応を見て、貸し出し用の購入については検討していきたい」と答弁しました。

教育総務部長は「ふるさと新座館のホールと講義室2に、据え置きのヒアリングループを設置しています。今後はポスターを掲示し、主催者の方にご案内して周知します。教育委員会が主催する講座や講演会等でもご案内して周知に努めます」と答弁しました。

(にいざ民報 2019年10月13日 No.1831)