財政調整基金は増加、預貯金を増やすより道路の改修を急げ 市長「56億の財調は妥当だ」
12月2日の市議会本会議で一般会計補正予算(第9号)の質疑が行われました。笠原進市議は、「財政調整基金(市の預貯金)は56億を超え過去最高となる。財政非常事態宣言が解除されてからまだ半年しか経っていないのになぜこんな巨額となったのか。今回の補正予算で1億2千万円も積み増す必要があるのか。一方、道路維持補修工事は1路線で1千万円しか計上されていない。道路改良費の補正額はわずか460万円だ。9月議会で多くの議員が道路の改善を求めたのに、なぜ少ないのか。改善は急ぐ必要がないと考えているのか。それとも財政措置ができなかったのか。預貯金を増やすより、道路の改修を急ぐべきではないのか」と質しました。
笠原市議の要求で提出された財政調整基金(市の預貯金)の5年間の推移は資料1の通りです。財政非常事態宣言(令和2年10月1日発出)の中でも増加し続け、5年前の3倍以上の約56億円になっています。
並木市長は、「56億円の財調は妥当だと思う。増加した理由は、繰越金が24.8億円もあったことが大きい。コロナ禍で使用されなかった予算が少なくなかった。また、9月議会で6人の議員が9路線の改善を求めたが、現在、調査をして緊急度の順番を決めているところだ。
国庫補助金の対象となる路線が多いので、令和5年度で改善できるよう検討している」と答弁しました。
桜井財政部長は、「地方消費税交付金は、予算は28億円となっているが、昨年度と同額の35億円となるもようなので、来年3月の年度末の財政調整基金はさらに7億円増加する可能性がある」と答弁しました。
(にいざ民報 2022年12月11日 No.1972)