地域公共交通会議が開催 東武バスの運転手は5年間で13%も減少
第1回新座市地域公共交通会議が、3月25日に市役所内で開かれ傍聴しました。今までの地域公共交通会議は、バス・タクシーなどが対象で協議内容はにいバスのルートや運賃などでしたが、今回は鉄道等を含め多様な交通モードを対象に拡げて議論されます。また、地域公共交通計画も作成します。委員には、JR・東武鉄道・西武鉄道などの鉄道関係者、大学教授、公募市民(3人)等も加わり計28人と大幅に増えました。
地域公共交通会議は、令和6年度7年度の2年間で7回の会議を予定しており、コンサル(民間会社)へ業務発注して公共交通に関するニーズ調査・取りまとめを行い、令和7年度末までに、地域公共交通計画を作成します。
会議の中で、東武バスの運輸統括部業務課長は、「バスの運転手は毎年30〜50人が退職します。大型免許を取る人が減っていて新規の採用者は退職者を下回っています。新座営業所管内ではこの5年間で運転手は13%も減りました。深夜バス・高速バスは減便しました。みなさんにご不便をおかけしています」と発言しました。
西武バスの計画部計画課長は、「西武も運転手不足で、4月13日から土曜日の運行を日曜祝日ダイヤに変更し減便します」と発言しました。
会議で会長となった流通経済大学経済学部都市交通政策研究室の板谷和也教授は、「コロナ禍で乗客が減り大幅な収入減となった。バス事業者は本当に困っている。アメリカでは1兆円の補助金が出されているが、日本の政府は何もしていない」と発言しました。次回の会議は夏ごろに開かれ、利用者アンケートを検討する事になりました。
【笠原進市議・記】
(にいざ民報 2024年4月21日 No.2030)