子育て、医療、教育、魅力あふれる街へ 行政の役割とは 民主県政の会がシンポジウム

埼玉でくらしたい、埼玉で働きたい 県政シンポジウム=9.8
埼玉でくらしたい、埼玉で働きたい 県政シンポジウム=9.8

「どうしたら魅力あふれる埼玉県に変えることができるのか」9月8日、民主県政の会主催の県政シンポジウムに80名の方が参加しました。

今回のテーマは「子育て、子ども医療・教育と行政の役割」でパネラーは金子貴美子さん(埼玉保育問題協議会事務局長)、白鳥勲さん(彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表)、須田健治さん(前新座市長)の3人。コーディネーターは柴田泰彦さん(前知事候補者)でした。

金子氏は、待機児童ゼロを実現するには保育士の処遇改善が必要だと保育園の実態について詳しく報告されました。

白鳥氏は、子どもの貧困は切実で、学習支援を9年前からつづけている。全県で大学生700人、元教員200人が1600人の小中高校生のアスポート(明日をサポート)しているが、新座市は先進的な取り組みだと話しました。

須田氏は、6期24年間、新座市で行ってきた子育て支援(18歳まで子ども医療費無料化、小中学校の全教室エアコン設置、トイレ改修、耐震化工事、公立保育園の建替えと法人保育園の独自補助)について、自身の子育て政策に対する思いも縦横に語り報告。その後、参加者からの質問に各パネラーが丁寧に応答しました。

須田氏は「こんなに先進的な施策を次々にどういう思いでおこなったのか」との質問に、「将来を担う子どもの環境をしっかり整備することが行政の責任だ。しかし、子ども医療費助成について県の補助は就学時前までで、所得制限まで設けている。国・市がしっかりと子育て支援政策をしている中、県の取り組みはおかしい。共産党議員には良い提案をたくさん出して頂き実現してきた」など率直に発言されていました。

「保守の政治家にもこんな素晴らしい人がいることに感動した」「自分の町もこんな風に変えていきたい」などの感想もあり、非常に充実したシンポジウムになりました。

(記・笠原進市議、芦野修市議)

市民と議会の連携プレー

新座市の子育て支援は他市を大きく離した水準で見事でした。議員の活躍、民主団体の活動の大切さを感じました。

(医療生協埼玉 新座支部長・廣瀬ミサ子さん談)

 

須田健治前新座市長もパネラーで出席
須田健治前新座市長もパネラーで出席

(にいざ民報 2018年9月16日 No.1781)