日本共産党新座市議団は市民の要求をお聴きするアンケートを実施しました。11月末で回答数は1487通でした。ご協力ありがとうございました。みなさんの声を活かして、市政、国政の改革に取り組んでまいります。

(2019年9月〜11月実施)


問1 あなたのくらしは最近いかがですか。

「少し悪くなっている」が37・3%、「とても悪くなっている」が14・5%で、合計51・8%もの人が「生活の悪化」を訴えています。

問1 あなたのくらしは最近いかがですか


問2 新座市は近年「財政がきびしい」として福祉事業を削っています。あなたはどうお考えですか。

新座市が削っている福祉事業は、重度心身障害者手当、おむつ助成、介護保険利用料助成、精神障がい者医療費助成などです。「大型事業見直しで福祉事業を続けるべき」が51%と多数をしめましたが、「高齢化が進んでいるので仕方ない」、「市の財政状況や福祉事業を知りたい」がそれぞれ20%近くありました。福祉を広げることが政治の大きな役割であることを訴えていきたいと思います。

問2 新座市は近年「財政がきびしい」として福祉事業を削っています。あなたはどうお考えですか


問3 新座市の子育て支援策についてどうお考えでしょうか。現在、子育てに関わっていない方もできるだけお答えください(複数回答可)。

「公園や児童館、スポーツ施設など子育て環境を充実してほしい」と「幼稚園や保育園、学校などの保護者負担を軽くしてほしい」が多数をしめています。子育て世代の要望を実現することが求められます。

問3 新座市の子育て支援策についてどうお考えでしょうか


問4 市の国民健康保険税は、均等割(一人当たり)があり、他の健保より高額です。国保税はさらに値上げが計画されていますが、あなたはどう思いますか?(複数回答可)

国保税に加入している世帯は税額の高さに悲鳴を上げています。「国、県がもっと財源を補助すべき」50・6%、「市からの繰入金を増やしてでも値下げすべきだ」24・7%、「均等割、平等割をなくすべきだ」22・5%となっています。共産党市議団は、さらなる引き上げを決めている並木市政に対して引き下げを要求していきます。

問4 市の国民健康保険税は、あなたはどう思いますか


問5 新座市に特に力を入れてほしい施策は何ですか?(3つ選んでください)

1位は「国民健康保険税や介護保険料の軽減」、2位は「歩道の整備や生活道路の改善」でした。今回のアンケートであらたに尋ねた「市内循環バス(にいバス)の改善」が28・6%で3位に入りました。防災要望としては、「地震や風水害など防災対策の強化」19・0%が続き、「少人数学級やいじめ・不登校対策」14・3%、「学校給食費無料化、市独自の奨学金など教育費軽減」12・9%、「児童館の建設、スポーツ施設の充実」7・4%など、子育て関連の要望も重視しなければなりません。

問5 新座市に特に力を入れてほしい施策は何ですか


回答者の年代

回答者総数1487名の年代別の内訳は
下の表の通りです。調査方法がご自宅のポストへ調査用紙と返信用封筒をお届けし、記入・返送いただく方法のため、回答者が在宅のご家族が多くなりがちですが、それでも現役世代が半数近くあります。

回答者の年代


問6 道路、交通安全、集会所や公民館、学校など、日頃から改善してほしい個所、危険な個所があればお書きください。(できたら略図なども)

この設問にたいしては、略図入りで多くの要望が寄せられました。そのうち、道路や交通安全の要望に関しては個別に議員段階で調査し、市役所、警察署、朝霞県土整備事務所などと交渉し、解決を図っています。解決まで時間がかかるものもありますので、いましばらくお待ちください。


問7 学生・若者、高齢者、障がい者への支援策について、希望する施策などをお書きください。

数百のご意見、ご要望をいただきました。そのなかから今後の市政、国政の改善に参考になるようなご意見を中心に掲載いたします。

  • 新座市の自習室が少ないと思う。中央図書館だけでなく、他の地域の公民館、児童館の空き室を開放してほしい。
  • 一人で自宅で介護している人への支援。エレベーターのないマンションに住んでいる高齢者、障がい者への支援。エレベーターがないことでデイサービスにも行けないし、気軽に外出もできない。とても困っている。
  • 高齢者や障がい者の介護のため、仕事をやめ収入がなくなった人への手当を手厚くしてほしい。
  • 「にいバス」の経路、バス停をもっと多くして、利用者の利便を図ってほしい。
  • 学生や若者の政治参加が少ないのが残念です。具体的な改善提案を期待します。
  • 免許証の返納を考えている80歳の男性です。1日1便、買い物バスがあれば便利ですね。
  • 年金で生活しています。妻の分と合わせて2ヵ月分で23〜24万円くらいですが、生活はとても苦しいです。毎日明日が見えない日々です。まず国民年金などの方への補助制度を考えてほしい。
  • 若い世代が子育てしやすい支援を充実してほしい。他の市町村ではお金をかけずに実施している例など、探せばいくらでも見つかります。ちょっとしたアイデアで低予算でできるのでは。
  • 認知症が増え、家族といっしょに生活するのは家族に負担がかかり、無理です。できれば年金で入所できる施設があれば建設してほしいです。
  • 公民館などは、学生、高齢者、障がい者への支援として使用料を無料か半額に。
  • 朝霞、新座、志木、和光の公民館、市民センター、老人福祉センターについては、四市共通として他市民の利用料徴収をやめてほしい。
  • 新座には博物館がない。ぜひつくるべきです。
  • 先日、市役所から「2万5千円分の券を購入すると5千円分が安くなる」という封書が届きました。そんなことをしないで、非課税者に直接5000円分何らかの形で援助してくださるほうが、どんなにか有難いことかと思いました。
  • 若い人が正社員となり、保険、年金など、会社で負担してもらえるようになってほしい。周りにバイトの人が多すぎる。
  • 時代にあった学校校則に見直しを行って、子供たちが納得する教育をしてほしい。
  • 新座市内の小学校のうち野火止小学校のみココフレンド(子どもの放課後居場所づくり事業)がありません。ぜひ実施していただけますようお願いいたします。
  • 交流できる機会や場をもっと増やしてほしい。いろいろな考え方に対しての免疫をつけるため、子供のころからさまざまな人と関わっていく習慣を自然とできるような教育を実施していくことによって自然と支援策について考えることにつながると思う。
  • 身寄りのない人が賃貸契約を締結するときに容易にできるようサポートをお願いしたい。
  • 学校の教員数をもっと増やしてほしい。少人数、不登校対策、その他さまざまな対策をしたいのはやまやまですが、現場は疲弊しています。ぎりぎりまで行っている現況をわかってほしい。
  • 地域包括支援センターの強化、人手が少なく、大変そうです。
  • 新座墓園はバスの便がなく、タクシーやマイカーに便乗するなど必要ですが、せめて通夜の時間帯だけでもバスの便があると多くの人が助かると思います。
  • 認知症を看ている家族の心のケアも並行して支援してほしい。
  • 防災無線は聞きづらい。いちばん改善すべきことです。
  • 環境が人を創る。文化かおる豊かな街に。
  • 高齢者の免許返納を勧めるなど運転をやめるよう促す機運が高まっているが、返納したら交通機関に対する援助、たとえばタクシーに半額で乗れるなど、何か考えてほしい。
  • 奨学金の創設。困窮している世帯、遠距離の高校か大学への進学を希望する人は特に対象にしてほしい。
  • 障がい者の仕事は書類選考だけで面接もせずに落とされる。受かっても、いじめや上から目線でものを言われる。市役所でも仕事が探せないものか。
  • 市内の小中学校すべてに特別支援級の設置、すべての学校に通級設置、苦手な課目をむりやり受けさせるのではなく、逃げ道をつくれば不登校は減るのでは。
  • 高校(私立)、大学の学費の給付金の所得制限をなくしてほしい。幼稚園、保育園ばかりでなく、高校、大学の学費の負担を減らしてほしい。小さい子より大きい子の方がお金がかかる。
  • 景気が良くなっているのは大企業が多いと思う。景気が良くなったからといって労働者に分配はなく、内部留保している企業が多く感じられます。景気が良い会社から税を高くして、支援に役立ててもらうしかないと思う。低所得者から税金…人の格差が生まれるだけだと思う。
  • もう少し、集会所とは別に子供から高齢者までが集まれる場所ができるとよい。
  • 保育士や介護士の賃金を国が負担することは、将来の少子高齢化社会への助けになると思う。
  • 幼児のための施策はいろいろあるが、お金がかかるのは高校、大学です。高校(私立)の補助金が出る家庭が少ない。その辺がおかしいと思います。特にシングルの家庭では特に大学進学が難しくなります。もっと教育に支援してもらえるようにしてほしいと思います。
  • 低家賃の公営住宅を増やしてほしい。老人も若者も入居しやすくしてほしい。
  • 労働人口が減少するなか、高齢者が増加するので、働きたい元気な高齢者は「可能な範囲で働く」べきです。「可能な範囲で」とは「フルタイム・正規雇用・曜日固定」「野外・雨の日も風の日も」ではなく、「働く」とは「ボランティア」でなく「責任もって仕事をし、対価を貰う」という意味です。市や社協等が現在の市や地元企業の作業を見直して、高齢者が協働可能な仕事を、障がい者向けの「ショートタイムワーク制度」のような仕組みをつくって、マッチングさせることが望まれると思います。

問8 今の政治について、また日本共産党について日頃から感じておられることをお書きください。

  • 軍事費にお金をかけ過ぎ。原子力発電が災害のたびに大被害を及ぼすのではないか不安です。原子力発電完全停止。
  • 自公の利権政治に歯止めをかけてほしいです。
  • 野党は結集して政権を取れるようにがんばってください。改憲を許さないよう努力してください。
  • 官僚、ジャーナリズムなど、NHKをはじめ現政権への忖度は目に余る。お茶のみ話でもみんなが言っているのに現政権の支持率はあまり下がらないのはなぜ?
  • 共産党の人だけで行動するのではなく、もっと人々のなかに入ってつながりを持ち、好感を持ってもらい、支持者や理解者を増やすことが大事ではないか。基本的なことだが赤旗やチラシや演説でよいことを主張しているのを理解しても、地域での活動をしていることとつながらない。
  • 職業安定所→派遣会社にみるように、若者の賃金を抑え込み不安定な生活や将来の希望を持てない政治は不要。今のままでは子どもや孫たちの将来はどうなるのか全く闇の中です。
  • 選挙や国会審議における野党共闘の先頭に共産党が立ってある程度の成果を収めていることは評価します。自民・公明政府を倒すところまではこの路線で進めるべきでしょうが、その後の党の戦略に不安を感じます。
  • 5時に帰るドイツ人と5時から頑張る日本人の差、北欧にみる働き方などもっと見てまねできるものを取り入れる工夫がほしい。
  • 愚かな人間の本性ともいうべき〇〇〇ファーストがトランプ以降、世界的に広がりつつあります。過激なポピュリズムとなったそれは、そもそも人間の本性であるために、心底心配ではあります。それは日本も例外ではないわけで、日本共産党にはその危うい動きへのストッパーになっていただきたいと強く感じております。がんばってください。頼りにしております。
  • 自民・公明は大企業のことしか頭にないので、共産党さんが市民・高齢者目線でそうした動きを進めると、若者・高齢者・子育て世代すべての賛同を得られる政党になれると思います。
  • 今の自民党は戦前の日本に逆戻りしようとしているように見えます。怖いです。日本共産党はそんな自民党の暴走を抑えてくださっているようにみえます。人権・平和をこれからも守っていけるよう、頑張っていただきたいです。でも、与党に反発するだけでなく、よりリベラルな世の中になっていければよいなと思っています。
  • 安倍政権は論外です。文部科学大臣の人事に至っては言葉を失います。このさき、日本の教育はどうなっていくのか、恐ろしいこと限りなしです。野党はタッグを組んで、政権に迫ってほしいです。共産党はその中心になってほしいです。
  • 現安倍政治には少々不安を感じます。憲法改正はもう少し考え抜いてからでもよいと思います。あの凶暴なトランプ大統領にノーベル賞受賞者として推薦するとは!あまりにもばかげているので、「お前も同じ穴のムジナか」と思いましたよ。何しろメディアまでもが戦々恐々と気を遣いながら報道させられているように感じます。本来、報道やそれについてのコメント等々は、その人が受けた(感じた)ものでコメントするべきだと思います。これを言ったら永田町から圧力がかかってくるだろうな!と頭のどこかに置きながらの発言は、正しい報道とは異なるような気がします。これからの日本のかじ取りを任せる人ははっきりとアメリカにも他の国へも良し悪しを言える人を国民全体で考えていくべきだと思います。年年防衛予算が上がっていることをみるにつけ、心配しております。我々の血税がいとも簡単に武器を購入する財源に使われてしまうことに野党の方々はしっかり声を上げて反対しなければなりません。これからもよろしくお願い致します。
  • 高齢者が医療を安心して受けやすく、保険料、税金を低額に、医療の充実を期待する。後期高齢者を介護する家族の負担を軽くしてほしい。
  • 今の政治は不正をしても分からなければよいとの風潮があり、情けない。日本の国を良くしていこうなどとはまるきり考えていない。今の自民党がいる限り日本はダメになると思う。せめて共産党さんが頑張って批判を続けてほしい。公明党もきれいごとだけ言って、自民党の歯止めになんかなっていない。
  • いつも応援しています。今回のようなアンケート用紙により市民の声を聞いて下さり、ありがとうございます。なかなか自分の意見を言える場がないと多くの方が思っていると思います。今回は特に伝えたいことはありませんが、年1回ぐらいでも党派に関係なく声を聞いてもらえる場があるとよいと思います。

終わりに

以上で、アンケート集計結果の報告を終わらせていただきます。特に、ご意見・ご要望については上記に掲載したものの何倍もの回答をいただいております。そのなかには、日本共産党の基本理念、国政・市政の政策、議員および党員の地域活動のあり方についての批判も含めた多くのご意見が含まれています。それらにつきましては、私どものなかで十分に検討させていただき、今後の活動に生かしてまいりたいと存じます。

ほんとうにありがとうございました。


(2019年12月)