沖縄と連帯する基地問題学習決起集会を開催 4市平和懇話会主催
1月26日(金)朝霞産業文化センターで4市平和懇話会主催の「沖縄と連帯する基地問題学習会」が開催されました。22日に開催予定でしたが、大雪のため26日に延期されていました。会場いっぱいに参加者は集まりました。
学習決起集会は1月28日告示の名護市長選挙でオール沖縄の取り組みと1200日以上も続いている辺野古への新基地建設反対での座り込みに連帯するものです。4市(朝霞、志木、和光、新座)平和懇話会の事務局長の小野輝雄氏が挨拶しました。
「朝霞基地はどう変わってきているか」
練馬平和委員会 坂本茂氏が報告
はじめに、長年にわたって、朝霞基地、朝霞射撃場を取材してきた練馬平和委員会の坂本茂氏が「朝霞基地はどのように変わってきているか」の報告を行いました。
坂本氏は、火気厳禁のためにタバコを吸うことはできないはずの朝霞射撃場で自衛官がタバコを吸っている写真、一箱20発も入っている銃弾が紛失する(内部告発で判明)などを挙げ、「上官の命令が絶対だった自衛官が今変わってきている。戦争法で南スーダンヘの派兵が進んでいく中で、自衛官のタガが外れてしまったのではないか。」と話します。
広報センターに子どもと一緒に訪れた元自衛官は、自衛官の自殺を嘆きながら「今の後輩はかわいそうだ。息子は自衛官にはさせたくない。」と坂本氏に話したと言います。坂本氏は続けて、「今、自衛官の6人に1人が不眠状態です。憲法9条にまで手をかけようとする安倍政権の姿勢によって自衛官が集まらなくなっている。自衛官だけの問題ではなく、私たちの問題として憲法9条を守る3000万署名に取り組むことが大事だ」と報告しました。
埼玉県を戦争の拠点にさせるな
埼玉県平和委員会 二橋元長氏が講演
続いて、埼玉県平和委員会の二橋元長氏が講演を行いました。
二橋氏は、日米防衛協力のための新ガイドラインでは、「法的に縛られない現場主義の軍事対応ができるようになった。安保法制では、災害救助は二の次に三の次になり、自衛隊の任務が戦争する方にシフトしている」と話します。
「5つに分けてあった陸上自衛隊を総体として朝霞基地に一つにまとめるとしている。今後は、有事ではなく平時から協力でき、陸軍の司令官が常いることになり、ヘリコプターが何度も飛ぶことになるかもしれない。」と話します。
すでに、埼玉全域でオスプレイが飛んだという報告があり、報告情報を示し合わせると、埼玉の空は米軍に占拠され、戦闘訓練をしている状態にある。国民が力を合わせて、この米軍がやっていることを監視して、国民に事実を示していくことが重要です。「埼玉を海外での戦争の拠点にさせるな」の声を拡げようと訴えました。
最後に、事務局長より名護市長選挙への支援を呼びかけると会場で38700円のカンパが集まりました。
(にいざ民報 2018年2月4日 No.1751)