憲法改正は必要なし 森田実氏を迎えた議員研修会

1月25日新座市議会議員研修会が開催され、著名な評論家・山東大学名誉教授の森田実氏の講演をお聞きしました。

森田氏は、「今だけ、金だけ、自分だけ」の風潮や、竹中平蔵張りの「行き過ぎた競争万能主義」が趾厘している政界、経済界を批判し、「人生の本舞台は常に将来にあり」とする尾崎行雄の言葉(憲政会館に掲示)をひいて、人徳や節度を説かれました。

さらに、各省庁のトップを省内で人望のある人物ではなく、首相官邸の人事局が選ぶようになってから首相官邸の気げんばかり気にする事務次官になり、官僚の水準低下を嘆かれました。

今年の焦点である憲法9条については、「今の憲法体制を変えるべきではない。70年もやってきて定着している」と明言。先の戦争で被害を受けた人(中国や朝鮮)は200年忘れない。加害者は50年で記憶が薄れるとも語られました。「今やるべきは憲法改正でなく、小選挙区制を中選挙区にもどす選挙制度の改正だ」と直言されました。

森田氏は、安倍首相や自民党研修にも呼ばれるという重鎮。憲法9条を守る運動のウイングを広げていくうえで、開眼の講演でした。

研修会での森田実氏
研修会での森田実氏

(にいざ民報 2018年2月4日 No.1751)