結婚できない若者の貧困 子育て世代も貧困

所得が一定以上でないと結婚ができず、ここ20年既婚者が20%も減っています。

40歳代男性が夫婦で子育てをしている割合は、95年の71%が15年には51%に減りました(「国勢調査」)。

40歳代の既婚の男性と、単身者や親元にいる独身者の勤労所得を比較したところ、所得300万円未満の割合が、既婚男性は12・5%なのにたいし、単身者や独身者などは43・5%で、大きく違っていました。(「就業構造基本調査」)

さらに結婚して子育てしている夫婦が独身者より所得があり楽かといえば決してそうではありません。

子育てしている世帯の実質平均可処分所得をみると、97年の624万円から15年には527万円へと97万円も減少しています。(「国民生活基礎調査」、上表参照)

したがって、一定所得以上でないと結婚・子育てができにくくなっているとともに、子育てしている世帯の生活の困窮もこの20年間同時に進行しているのが現状だと言えます。

(4月1日付赤旗)

子育て世帯の平均可処分所得は97万円減

(にいざ民報 2018年5月20日 No.1765)