「日本国憲法は希望」 第44回新座母親大会
第44回新座母親大会が9月30日、野火止公民館で開催されました。
記念講演は、明日の自由を守る若手弁護士の会の白神優理子さんが「日本国憲法は希望」と題して行い、溌刺としたわかりやすい話に元気と希望をもらいました。
白神弁護士は高校生の頃から戦争体験者の話を聞き、声を上げる人と仲間との出会いによって憲法を学び、「私たち国民の自由・権利を侵害せず、保障することを国家権力側に命令しているものが憲法だ。人間は二度と戦争の悲劇をくり返さないために立憲主義を徹底させた、と知って感激し、憲法は歴史が前に進んでいることを証明してくれる希望の存在だと確信を持ち、生き方が変わった」と自身の経験から話しました。
「集団的自衛権が課題になった2013年から防衛関係費は伸び、世界ランキング7位になっている。さらに自民党はGDPの2%まで引き上げようと提言し、しわ寄せは社会保障費等にいっている。貧困が広がる中、防衛大学校のチラシには『苦学生のみなさん』と『一千万円預金が貯まるよ。再就職率100%、今の民間企業はブラックだよ』等1〜10までお金の話しか出ていない。アメリカでは米軍応募の理由の1位は学費無料、2位は家族含めて医療費が無料だからということ。でも、戦場でのPTSDで、学校を卒業できない人がほとんど。日本でも経済的徴兵制という残酷なシステムがつくられようとしている」と具体的に話された内容には、ここまできているのかと驚きました。
白神弁護士は「でも今、国民が声を上げたことで立憲野党に手をつながせた。世界を見れば、軍事では何も解決せずテロリストが生まれ、国民は豊かにならないことを悟り、軍事同盟下に暮らす世界の人々は16%にまで減っている。憲法を生かしてさらに豊かな権利を勝ち取ろう」と話し、私も頑張ろうと希望を持ちました。会場からも大きな拍手が響きました。
(記・石島陽子市議)
(にいざ民報 2018年10月7日 No.1784)