売られたものは取り返そう 食や種、水や土、教育や医療、労働者

いつの間にか政治が国民の生活に値札をつけて外国や企業に売り渡す。食や種、水や土、教育や医療、労働者まで。いのちや安全にかかわるものが差し出されていく。堤未果さんの新著「日本が売られる」は、築いてきた国の形が売国政治によって壊される現状を豊富な例で告発しています。

臨時国会が閉幕しました。外国人労働者の拡大、漁業への企業参入、水道の民営化。いずれも国の今後に係る重要法案の審議を拒み強行しました。志位委員長はこの政権が如何に国民をないがしろにしているか、もはや民主主義国家としての体をなさない」と述べました。

今議会で、野党は共闘して失踪実習生の聴取票を書き写し、命まで奪われる過酷な労働実態を突きつけました。紙智子参議院議員は、浜の漁民の労苦を涙で声を詰まらせながら訴え、徹底審議を最後まで求めました。

堤さんは、「今だけ、カネだけ、自分だけ」の暴走に反撃する世界の動きをあげ、売られたものは国民の力で取り返せと呼びかけます。アベ政権打倒に欠かせない三つの力は、暴挙を忘れない、闘うことを諦めない、手を携えて団結するです。

(12月11日付 赤旗より)

(にいざ民報 2018年12月16日 No.1794)