高齢者のごみの戸別収集早期実現を 令和2年度中に制度設計します
高齢者や障がい者を対象にした、ごみの戸別収集(ふれあい収集)を実施して欲しいという声がたくさん寄せられています。石島議員は、早期実現に向けての検討状況について、一般質問しました。
総務省は昨年11月29日付けの事務連絡で「できる限り住み慣れた地域で、自立した生活を営むための施策が推進される中、ごみ出しが困難な状況にある世帯が、必要な支援を受けられないケースが増加している。国としてもゴミ出し支援の取組みを推進していることを踏まえて、必要経費の5割を特別交付税で措置する」という連絡文を出しました。また、総務大臣は「各市町村はこの特別交付税を活用して、支援に積極的に取り組んで欲しい」と話しています。
石島議員は「選挙中も『自分が大変になっている』、『何年か後には、地域の多くの方が高齢者になり大変になるので、早く何とかして欲しい』という多くの要望が寄せられました。このふれあい収集については何度も質問していますが、特別交付税措置も踏まえて、どこまで検討が進んでいるのか」と質問しました。
市は「福祉部門との調整をしているところですが、要介護度や年齢だけではない対象者の基準や認定方法、ケアマネージャーを通じて申請する自治体もありますが申請方法をどうするか、などの課題があります。また、ごみの収集体制の課題もあります。新座市には正規職員のごみ収集作業員がいません。委託している一般可燃ごみの収集は、場所によっては午後3時頃まで時間がかかる所もあります。ふれあい収集を合わせると更に時間が遅くなるので、独自に行う必要があります。また他の自治体では、ふれあい収集を1週間に1回、可燃ごみとその他のごみをまとめて収集しているところもありますが、新座市はパッカー車の構造上、まとめて収集するのは難しい。別に契約を結ぶと経費がかかるので、検討を進めているところです」と答弁しました。
石島議員は「いつ頃までにという見通しをもっているのか。また要求した資料ではふれあい収集にかかる志木市の予算は15万6千円、ふじみ野市は272万円(シルバーに委託、利用者負担あり)です。以前の質問では1400万円かかると答弁していましたが、それほどかからないのでは」と質問。
市は「志木市では委託業者の地域貢献活動の一環として、一般の収集のついでに行っているので安価でやっていただいている。新座市で考えているのは、鴻巣市のような独自に専用車で収集する方式(約286万円)で、対象者が多いのでもう少し高くなる状況です。令和2年度中に制度設計は固めます」と答弁しました。
(にいざ民報 2020年3月29日 No.1850)