避難所の環境改善のために段ボールベッドの導入を

石島よう子市議

災害で助かった命が復興の過程で失われる災害関連死を防ぐために、避難所の生活環境の改善が提唱されています。石島議員は一般質問で、避難所の改善のため段ボール会社と防災協定を結ぶよう提案しました。

世界の避難所の基準は、普段の生活が確保できるようにすることですが、日本の避難所はこの基準から遅れています。研究者がつくる避難所避難生活学会は「避難所TKB」を提唱して改善を進めています。Tは衛生的なトイレ、Kはキッチンで温かい食事、Bは簡易ベッドで床の上に直接寝ることをなくしていこうというものです。

共同通信社の全国自治体アンケートの結果、特に急がれる項目に、段ボールベッドや簡易ベッドがあげられました。長時間床に横たわることで引き起こされるエコノミークラス症候群の防止や、高齢者の寝たきりの防止、床近くにいるウイルスやダニを避けることで感染症や呼吸器疾患の防止、冷気や足音を和らげ不眠の防止など、多くのメリットがあります。また段ボール間仕切りはプライバシーの確保に有効です。

市長は「非常に有効であると認識しています。周辺自治体の事例を調査研究して、協定締結に向けて進めていきたいと思います」と答弁しました。

(にいざ民報 2020年4月26日 No.1852)