緊急事態宣言の中、宿泊療養施設閉鎖 ブラジル選手団の受け入れは間違いだ

小野だいすけ市議
小野だいすけ市議

9月議会一般質問で、小野大輔市議が市内宿泊療養施設をブラジル選手団の受け入れにしていた問題を取り上げました。

市内のパーシモンホテルは、県の宿泊療養施設となっており、コロナウイルスの軽症患者を受け入れる施設となっていました。都県境で不足しているため施設を設置すると説明をしていました。ところが新座市は、選手村へ行く前の事前キャンプとしてブラジル選手団(参加人数92人)を受け入れたため宿泊療養施設は一時閉鎖となりました。事前キャンプの期間は7月17日〜8月1日でしたが、宿泊療養施設として再開されたのは、8月10日からです。

小野議員:「8月10日、市内の宿泊療養施設が再開された。その時の自宅療養者は、県で1万1315人だ。宿治療養者は555人、宿泊療養等調整中は、2018人だ。施設のキャパが足りなかったのではないか」

いきいき健康部長:「数字をつかんでいないのでお答えできない」

市内自宅療養者数把握せず

小野議員:「第3波の時は市内自宅療養者は38名だった。県の自宅療養者数は2・9倍だ。市内自宅療養者の数は100名を超えていたのではないか。保健所へ市内自宅療養者の数を問い合わせたのか。8月30日以降問い合わせたのか」

いきいき健康部長:「8月以降情報提供ができないと報告があり、その後は確認することはしていない」

命を危険にさらした市長責任重い

小野議員:「行政の怠慢ではないか。宿泊療養施設が必要だったのではないか」

市長:「県の判断があって、ブラジル選手団は受け入れをした。市の責任だと言われるのは困る」

小野議員:「6月議会の一般質問で、五輪を開催すれば感染が拡がり、医療ひっ迫が起こり、市民のいのちが危険にさらされると警鐘を鳴らしてきた。ブラジル選手団の受け入れは止めよと要望書を出し、一般質問でも訴えた。多くの自治体が、選手の受け入れを断念し、市内立教大学でも、選手団の受け入れを断念した。それでも、市長は、宿泊療養施設を閉鎖し、市民のいのちよりも、五輪選手の受け入れを選んだ。8月2日緊急事態宣言が埼玉県に発出されました。感染者、自宅療養者の数は過去最高となった。7月30日からは朝霞保健所がひっ迫し、自宅療養者の数を把握することも困難な状況となった。宿治療養所を閉鎖し、感染拡大対策を怠り、市民のいのちを危険にさらした市長の責任は重いと考える。コロナ対策に真剣に向き合う事を強く求める」と訴えました。

8月以降、東京都内で自宅療昼中に亡くなった人は44人に上った(9月17日時点)。第5波では、自宅での死者は17日時点て千葉9人、埼玉7人、愛知4人、神奈川3人、大阪1人(いずれも8月以降)。

(にいざ民報 2021年10月3日 No.1919)