「聞こえの支援」の先進市に

黒田みき市議
黒田みき市議

黒田実樹市議は、9月議会の一般質問で「聞こえの支援」について取り上げました。

加齢性難聴にかかる補聴器購入費補助の実施を。

黒田:全国では補聴器補助を行う自治体は増えている。聞こえの問題は、市民がいきいきと暮らすことや地域コミュニティ等にも影響する大事な問題。補助をやって「聞こえの支援」の先進市に。

答弁:県内で唯一実施していた朝霞市は令和3年度末をもって事業を廃止した。現時点で市独自の補助を実施する考えはないが、国に対し、全国市長会の提言として「加齢性難聴者の補聴器購入に対する補助制度を創設すること」としてあげている。機会を捉えて要望していきたい。この問題は総合的に考えていきたい。

黒田:豊島区を参考に、相談機関や住民が集まる場所で気軽に「聞こえのチェック」を行える環境整備を。

答弁:市としてもヒアリングフレイル(聞き取る機能の衰え)に係る支援は重要であると認識している。9月開催の介護予防教室でも取り入れていきたい。

黒田:聞こえの相談をしやすい環境づくりを。聞こえの正しい知識と理解を深める取組の促進を。

答弁:7月に「聴力の低下を感じたら」とホームページに記事を掲載した。今年度は2月号の広報に補聴器やヒアリングフレイルについて記事を掲載する予定。今後も周知に努める。

黒田:介護予防・日常生活圏域ニーズ調査で聞こえの質問項目を増やし、市民の実態をつかむべき

答弁:第9期新座市高齢者福祉計画、介護保健事業計画の策定にかかる基礎資料として高齢者のニーズを把握するため、今年の冬頃に調査を実施する。要介護認定を受けていない65歳以上の方を対象に行う。提案の趣旨も参考に調整していきたい。

黒田:聴覚障がい者の情報保障、コミュニケーション環境の改善のためにヒアリングループの貸し出しを。ヒアリングループの体験会をやるとか、必要なものは準備したうえで、どう増やしていくかの取組が重要ではないか。イベントがある時なども積極的にヒアリングループのことを周知してほしい。

答弁:現在、野火止公民館の講義室2とホールに備え付けのループを設置している。実績は令和元年と2年度はゼロだった。この機器の普及状況や利用状況を見極める必要がある。現時点で実施する考えはない。良いものだと分かっていただくことが大切。市の事業としてふるさと新座館を使うときにはヒアリングループについてもPRしていきたい。

(にいざ民報 2022年10月9日 No.1964)