教員の多忙化の解消を新座市でも

しまだ好枝市議
しまだ好枝市議

嶋田好枝市議は9日の一般質問で取り上げました。

:現場の先生方は大変です。空き時間が少ない中で、休憩さえ十分取ることができません。給食指導もしなくてはなりません。子どもたちが昼休みだからといって、担任は休憩を取るわけにはいきません。勤務時間内に教材研究・明日の授業の準備をする時間がありません。結局勤務時間が過ぎてから教材研究をすることになり、早く帰ることができません。管理職から、「早く帰るように」と言われ、早く帰ったとしても、家で仕事の続きをしなければ間に合わないというのが現実です。しかも、タブレットの活用が始まり、英語も始まり、道徳の教科化も始まり、結構な時間を取って準備をしなければ授業が成り立ちません。こんな働き方をしていたのでは、先生方は、疲れ果ててしまいます。これでは、病休を取る人が増えるかもしれません。この多忙化を解消しない限り、教員になりたい人は増えません。多忙化解消のための具体的な方策を示していただきたいです。

答弁(教育長):かなり早い時期から取り組みをしている。残業時間は減ってきていて、令和2年では80時間を超えて残業している人の割合は、小学校では1・7%、中学校では5・2%と改善している。負担の軽減として、行事の精選、オンライン会議の実施で出張を減らしている。通知表・保健簿・学籍簿のデジタル化を実施した。教職員を増やすということについては、法律の改定が必要である。35人学級が後2年間で6年生迄になるので、教員は増える。ただ、教員のなり手が少なくて、困っている。これは憂慮すべき事態である。

:5・6年生で教科担任制にすると加配がつくと聞いていますが、実態はどうですか。

答弁(学校教育部長):現在、大和田小と第四小に加配が来ている。しかし、これは担任の持ち時間数の軽減ということが目的の制度ではない。

:小学校1年生に配置されている副担任制度は新座市の独自の制度です。原則3学級以上の学校に配置されていますが、現場の先生方からは、2学級でも大変さは変わらないし、子どもたちをきめ細かく指導できるので、2学級の学校にも配置してほしいという要望を多く聞いています。先生が増えることで、教員の多忙化の解消につながると考えます。如何でしょうか。

答弁(教育長):副担任については、状況に応じて配置をしている。機械的に決めているわけではない。

学校教育部長から、「新座市では、産休・育休代替や病休代替などの未配置教員が、小学校では8名、中学校では3名、合計で11名います。電話でお願いをしているところですが、引き受けてくれる人が見つからなくて、教務主任が担任をするなど各学校で対応しているという状態です。」という報告がありました。

(にいざ民報 2022年12月18日 No.1973)