「保育士の配置基準の見直し及び処遇改善を求める意見書」を採択

日本共産党新座市議団は、12月議会最終日、3本の意見書を提出しました。

「保育士の定数基準の見直しと処遇改善を求める意見書」(概要は下)を黒田実樹市議が提案し、全会一致で採決されました。

「生活保護基準の引き上げを求める意見書」は嶋田好枝市議が提案し、黒田実樹市議が賛成討論をしましたが、政和会、公明党、由臨会の反対で否決されました。

「インボイス制度の中止を求める意見書」は、小野由美子市議が提案し、笠原進市議が賛成討論をしましたが、政和会、公明党、由臨会の反対で否決されました。


「保育士の定数基準の見直しと処遇改善を求める意見書」の概要

園児を取り巻く事故が連日報道されています。保育士は過重な労働環境に置かれており、賃金も低いことから、保育士の確保と定着が喫緊の課題となっています。

ゆとりもない中、子どもたちの安全は保育現場の必死の努力に任されています。保育施設内で起きた重篤な事故は2021年に1872件発生しました。保育新制度導入時(15年)の4倍以上の増加です。4〜5歳児の保育士配置基準は、70年以上一度も改善されておらず、日本は主要国でも極めて低い基準のままです。

職員の数を増やすことは、子どもの命と育ちを守ることに直結します。質を確保した保育の受け皿を整備するためには、保育士の配置基準の見直しや賃金水準の引上げによる処遇の改善が急務です。国が責任をもって安心・安全の保育を実現する政治に切り替えていくことが重要です。

  1. 保育士の配置基準の見直しを行うこと。
  2. 賃金水準の引上げなど更なる処遇改善を図ること。
  3. 保育士の処遇改善に必要な財源を十分に確保すること。

(にいざ民報 2022年12月25日 No.1974)