無償給食なぜ消極的 宮本岳志氏 政府の姿勢ただす

日本共産党の宮本岳志議員は19日、衆院文部科学委員会で、学校給食無償化実現に向けて「まず課題整理」にとどまる文部科学省の消極的な姿勢をただしました。

政府が発表した「少子化対策のたたき台」に「学校給食費の無償化にかかる課題整理」が盛り込まれました。しかし、給食無償化を求める質問に、永岡桂子文科相は「給食の実施状況や保護者負担軽減策の実態をまず把握した上で、今後の課題を整理する必要がある」との答弁を繰り返しています。

官本氏は、学校給食の実施状況や学校給食無償化の調査を行ってきた文科省は「すでに課題を把握しているのではないか」と指摘しました。

文科省が公平性の観点の課題を挙げているのに対し宮本氏は「学校給食無償化を進めているところで問題は起こっていない」と述べ、経費の負担を定めた学校給食法11条についての旧文部省通達を示し追及。文科省の藤原章夫初等中等教育局長は「保護者が負担する学校給食費を自治体等の判断により補助することを妨げるものではない」と答弁しました。

宮本氏は、自民党が地方議会で無償化を求める意見書を否決したり、無償化か盛り込まれた予算を減額修正させたりした実例を挙げ、「自民党が本気で無償化をやるというのなら、地方議会での態度を改めるべきだ」と主張しました。


質問する宮本岳志議員=19日、衆院文科委

【しんぶん赤旗 4月24日号】

(にいざ民報 2023年4月30日・5月7合併号 No.1990)