新座市地球温暖化対策地域推進計画 市・市民・事業者で目標達成に向けた取り組み

新座市地球温暖化対策地域推進計画(以下、新座市推進計画という)が公表されたので、その概要をお知らせします。この計画は、「第3次新座市環境基本計画(令和5年度〜14年度)」に含まれています。

地球温暖化やそれに伴う気候変動は、新座市にも大きな影響をもたらしており、集中豪雨や猛暑日の増加、熱中症搬送者数の増加などの被害が確認されています。新座市における1978年(昭和53年)から2021年(令和3年)までの年平均気温は上昇し、真夏日(最高気温が30度以上の日や熱帯夜(最低気温が25度以上の日)も増加しています。

新座市は令和4年(2022年)5月20日、ゼロカーボンシティ宣言を行い、令和32年(2050年)までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにするという目標を達成するため、市民・事業者・市が一体となって脱炭素社会の実現を目指していくことを示しました。

新座市推進計画では、新座市域からの温室効果ガス排出量を『2013年度(平成25年度)と比べ2030年度(令和12年度)までに46%削減することを目指す。さらに、50%の高みに向け、挑戦を続けていく』としています。また、市域の温室効果ガス排出量のうち、電気の使用に伴う温室効果ガス排出量は全体の約50%を占めています。そのため、太陽光発電等の再生可能エネルギーの導入による脱炭素化や建物及び住まいの断熱化や高効率設備の導入などで、建築物の省エネ化の取組を推進する必要があります。また、自動車からの二酸化炭素の削減のために、次世代自動車の普及促進や公共交通機関及び自転車の普及促進に努めることが重要と述べています。

2030年度までに温室効果ガス排出量を46%削減することは、簡単にできる事ではありません。電気の使用量を大幅に減らすには生活スタイルの大改革が必要となります。新座市推進計画では、目標達成に向けた取り組みを市・市民・事業者の取組に分けて提案していますので紹介します。

省エネルギー対策の推進

A、市の取組(略)

B、市民の取組
①照明は必要な場所だけ点灯するように努め、長時間部屋を空けるときには電源を切ります。
②テレビの画面は明るすぎない設定に努め、テレビを見ていないときは電源を切ります。
③空調使用時はブラインドなどを活用し、窓からの熱の出入り防止に努めます。
④冷暖房は必要な時だけ使用し、適正な温度設定に努めます。
⑤LED照明や高効率空調などの省エネ家電への切り替えに努めます。
⑥二重窓などによる住宅の断熱に努めます。
⑦家庭用燃料電池システムの導入に努めます。

C、事業者の取組
①照明の部分点灯や区分の細分化により不使用個所の消灯に努めます。
②フィルターやファンなどの空調機器の定期的な清掃に努めます。
③クールビズ・ウォームビズ等を奨励し、室内温度の適正な設定に努めます。
④季節の変化に応じた空調熱源機器等の運転管理に努めます。
⑤LED照明や高効率空調などの省エネ型設備への切り換えに努めます。
⑥モーターやポンプ、ファンヘのインバーターの導入による省エネ化を検討します。
⑦高性能断熱材などによる建物の断熱化に努めます。
⑧温室効果ガス排出量の少ない燃料への転換に努めます。

(にいざ民報 2023年4月30日・5月7合併号 No.1990)