岸田氏は真の軍事大国化望む 米誌タイムが報道

米誌タイム5月22・29日号は、岸田文雄首相を表紙とする同首相の特集記事を掲載します。11日までに電子版で公開しました。表紙では「日本の選択」と題し、「岸田氏は数十年にわたる平和主義を放棄し、日本を真の軍事大国にすることを望んでいる」と断じています。

記事では、増大する中国の影響力を抑止しようと狙う米国の求めを受けて、「岸田氏は、世界第3位の経済大国(日本)を、それに見合った軍事力のある大国にしようとしている」と分析。中国が日本近隣で軍事演習を行う等の状況に対抗するため、「彼は昨年12月に、第2次世界大戦後、最大の軍拡を公にした」と「安保3文書」について触れています。

日本の平和憲法や「核兵器のない世界」を目指すとする岸田氏の姿勢と再軍拡が相いれないという見方があることも指摘しました。

広島の被爆者で反核平和活動家のサーロー節子さんが、「『核兵器のない世界』に向け取り組むことが最優先課題と言ったが、現時点では、彼は私たちをだましていると思う」と語り、岸田首相の軍拡路線に警告を発していることも伝えています。

【5月12日 しんぶん赤旗より】

(にいざ民報 2023年5月21日 No.1991)