今こそジェンダー平等へ行動を 新座革新懇 第6回市政懇談会で星川氏が講演

全国の経験を学ぶ 講演会を開催

新座革新懇は3日午後、第6回市政懇談会を野火止公民館で開き、にいざジェンダー平等ネットワークの星川一恵さんが「いまこそジェンダー平等のために行動しよう」と題して講演しました。

柴田泰彦代表世話人が開会あいさつし、「住んで良かったと言える新座になってもらいたいと全国の経験を学んできた。そのために色々とやってきた。今回は地元の星川さんからジェンダーについて学びたい」と述べました。

性暴力を許さない行動

2019年3月に性暴力加害者が無罪となった判決に抗議し、翌月4月から「性暴力を許さない」と女性の怒りから始まったフラワーデモ。星川さんは新座では全国70ヵ所目で、「性暴力を許さない」ということだけでなく、「平等の人生を送ってもらいたい」と2022年7月から毎月11日に志木駅南口でフラワーデモを実施しており、県内では8ヵ所で取り組まれていると紹介しました。

星川さんは、有吉佐和子の著作に触れ、性差別はあらゆる差別の中の「最後の植民地」だとし、これは生き方の問題だと指摘。また刑法は昔のままであり、性的同意年齢を13歳から16歳への引き上げや性被害への対応など改正が急がれるが成立が危ぶまれていると危惧しました。

女性の政治参画を歓迎 時代の変化に期待

今年実施の統一地方選では女性議員が全国で増えました。新座は来年実施ですが、星川さんは女性の政治参画を歓迎し、「量から質へ」の時代への変化に期待を示しました。

また星川さんは新座の問題に触れ、「ほっとぷらざ」撤退とともに男女共同参画室も無くされたことを批判するとともに、ジェンダー平等推進センターの必要性を強調しました。

参加者との質疑もあり、公立学校の制服や髪形など校則問題では生徒や教職員、父母も加わって話し合い、改善されてきているとの報告や、実生活での自己改革の必要性を話す人もいました。

星川氏の話を熱心に聞いている様子です
星川氏の話を熱心に聞いている様子です

【文責・綾部健】

(にいざ民報 2023年6月11日 No.1994)