保険証廃止するな72% 世論調査 マイナ一本化に批判

岸田政権が推し進める健康保険証の廃止とマイナンバーカードへの一本化に対し、世論調査で反対が賛成を大きく上回っていることが分かりました。

世論調査はいずれも17、18日に実施されたもの。共同通信社の調査では、来年秋に予定通り保険証を廃止すべきだと答えた人が24・5%だったのに対し、「延期・撤回」を求めた人は計72・1%に上りました。「朝日」は賛成38%、反対56%、「毎日」は賛成31%、反対57%。国民が保険証廃止の強行に明確な「ノー」を示した形です。

背景には、マイナカードと保険証の一体化で別人の情報がひも付けられたケースが7300件以上あるなど、相次ぐトラブルへの不安と政府への不信があります。マイナンバー制度や利用拡大に不安を感じる人は「共同」71・6%、「朝日」73%、「毎日」64%と6〜7割を占めました。

トラブルをめぐる政府の対応について聞いた「朝日」調査では「適切ではなかった」との回答が72%で、「適切だった」19%を大幅に上回りました。

各紙の世論調査結果(17、18日実施)

【しんぶん赤旗 2023年6月20日 より】

(にいざ民報 2023年6月25日 No.1996)