新座市議会・総務常任委員会 富山県富山市・射水(いみず)市を行政視察

新座市議会・総務常任委員会は、7月11日に富山県富山市の「とやま未来共創の取り組みスケッチラボ」について、7月12日富山県射水市の「DXビジョン」について視察を行いました。

富山市とやま未来共創スケッチラボを視察

富山市の未来共創の取り組みでは、富山駅前にある市の所有の施設内にあるスケッチラボの取り組みを視察しました。スケッチラボは、10代〜80代までの起業家を支援する施設です。市の職員と地元企業、大学の産官学が連携し取り組みを進めています。

富山県は持ち家率が多く、産業の変化も少ない保守的な地域であり、起業家率が全国で最低レベル県です。この課題を解決するために、市長の肝いりで作られたのが「スケッチラボ」です。

担当職員は、「50代以上の経験者が若い人の話を否定し、若者の夢を潰すことが良くある。そうではなくて、話を聴いて、一歩起業に踏み出せる風土をスケッチラボで作りたかった。多様な仲間と対話できる空間で、失敗を恐れず挑戦していくアントレプレナーシップ(起業家精神)を醸成していきたい」と話していました。

射水市「DXビジョン」と「DX推進体制」を視察

射水市では、総務省や関係省庁の支援策等を盛り込んだ「自治体DX推進計画」を策定し、具体化に進んでいます。

市内循環バスを補完するカーシェアリングの導入や自動運転・AIオンデマンドバス等により、自家用車を所有・運転しなくても生活できる便利な公共交通を目指しています。

また、自治会アプリの導入で、地域コミュニティの維持・向上を目指しています。自治会アプリ「結ネット」では、行事やお知らせ等の日常連絡ができます。さらに、広報の回覧、非常時の安否確認などを行う事ができます。安否確認は、電球の点灯・消灯状況に基づき異常を検知し、家族や支援者に連絡を行うものです。「結ネット」は令和4年2月から開始し、町内会・自治会など33団体が登録しています。費用は、一つの自治会で導入費で6万円、月額で1団体1000円、1世帯10円かかります。

空き家を活用するシェア住宅の研究も地元県立大学と始めています。富山県は持ち家率が高く、広い家に住んでいる方が多くいます。しかし、生涯ステージにより必要なスペースは変わっていきます。大・中・小の家を住み換える研究もされています。

総務常任委員会 行政視察

(にいざ民報 2023年7月23日 No.1999)