業者支援で、車両・作業員を増やし ゴミの戸別収集の実施を

笠原すすむ市議
笠原すすむ市議

笠原:市民アンケートの結果では、多くの市民がゴミの戸別収集を望んでいます。収集車両の増車や作業員の増員が必要ですから、一気に進めることはできません。課題を明確にするためにも、地域を限定して、着手すべきではありませんか。西東京市、東久留米市、清瀬市などの近隣市で、戸別収集になっているので、こうした市の近い地域ほど、戸別収集を望む割合が高くなっています。私が住む石神三丁目でも、道路をはさんで反対側が東久留米市というところに住んでおられる方から、「新座市はいつから戸別収集になるのか、早くしてほしい」とよく要求されます。高齢の方がゴミ当番で用具を運ぶのは大変です。早く着手すべきです。

市長:令和4年3月に実施した市民アンケートでは、ゴミの戸別収集に賛成が全体の半数を超える結果でした。西東京市、東久留米市、清瀬市に隣接した地域の要望率は高い結果でしたが、反対の割合が半数を超える地域もありました。将来的には戸別収集を視野に入れて、地域を限定した試験的な実施などについても検討していく必要があると認識していますが、現時点では考えられる状況ではありません。今年度から新たにふれあい収集をスタートしたばかりで、今年度中には市内全域に拡大してまいります。ふれあい収集の実施状況をふまえる中で、戸別収集の具体的な課題について注視してまいります。

笠原:戸別収集するためには、どれほどの車両と作業員を増やさなければならないか、経費はどれほど増えるのかなど、データを集めて課題を整理する必要があります。ゴミ収集の委託業者の意見もよく聴かなければなりません。地域を限定して着手するときなのではありませんか。

市民生活部長:ふれあい収集事業を今年度から着手してきたところです。車両と作業員を増やさないとなりませんので、収集の委託業者と何度も話し合ってようやく着手できました。ふれあい収集については収集業者の1社で対応していただいていますが、もう1社はふれあい収集も無理だとの事でした。今回、笠原議員から質問をいただいたので、戸別収集のことも収集業者に相談しましたが、『ちょっと今、そんなことを考えられる状況ではありません。まずはふれあい収集を全域に広げる事に全力を注入しているので、戸別収集はまた今後ですね』という話でした。

笠原:収集業者の方が作業員の確保にご苦労されでいることは良くわかります。しかし、戸別収集に踏み切る自治体が増えています。新座市も着手すべきだと思いますが、収集業者のご協力が絶対に必要です。作業員確保のために待遇改善も必要ですし、収集業者の経営維持も大切です。必要ならばゴミ収集の委託料を引き上げてでも、作業員と車両を確保する決意を業者に伝えて改善をしていただきたいと思います。

(にいざ民報 2023年7月23日 No.1999)