希望と安心の長寿社会でこそ

9月18日は「敬老の日」です。長く人生を重ねてきた人が個性と持ち味を生かし、日々の暮らしを送っている姿は、次世代を励ましています。高齢者の方々に感謝とお祝いを申し上げます。

高齢者の人権と尊厳が保障され、長生きできる社会は、全ての年齢の人たちの安心と希望にも通じます。長寿を心から喜べる日本にしていくために、政治が責任を果たさなくてはなりません。今年、100歳以上の人は9万2139人になりました。しかし、平均寿命は男女とも2年連続で前年を下回りました。コロナの感染拡大は、政府の失政が続いた結果、多くの命が失われました。国民を守る医療と公衆衛生の仕組みを強めることが、長寿社会の基盤であることを示しています。岸田政権は、医療・介護の負担増政策を進めています。昨年10月、75歳以上の後期高齢者医療制度で患者本人の窓口2割負担が導入され、受診抑制が広がることが危惧されています。窓口負担増を中止・撤回させることが必要です。

物価高騰が高齢者を直撃しています。長生きするのがつらくなる社会にしてしまった政治の責任は重大です。

50年前の1973年の自民党政府が「国民福祉優先」予算を政策の目玉に打ち出す状況も生まれました。大切なのは世論と運動です。高齢者も現役世代も力を合わせ、社会保障を拡充させる政治を実現しましょう。

【2023年9月18日 しんぶん赤旗「主張」より抜粋】

(にいざ民報 2023年9月24日 No.2007)