学校給食費の無償化を 学校給食食材に、有機農産物の活用を

黒田みき市議
黒田みき市議

黒田みき市議は、12月議会の一般質問で学校給食について取り上げました。

学校給食費の無償化を

黒田】物価高騰が子育て世代の家計を圧迫しており、給食費無償化の願いが広がっている。子育て支援の推進と憲法第26条がうたう義務教育無償化の理想を実現するため、給食費の無償化に踏み出してほしい。

教育長】給食の無償化については、国や県の補助なしでは無償化に踏み切ることは困難であると考えている。毎年6億7,000万円かかり、国や県が補助していかないと一自治体では大変難しいと考えている。

黒田】第3子以降を無償化した場合、また中学生全体を無償化した場合、どのぐらい予算はかかるのか。

【学校教育部長】第3子以降だと1732万円。中学生だけ無償化すると、今年度の令和5年5月1日現在の生徒数4,176人で無償化すると2億4,346万800円となります。

黒田】他市をみると無償化の進め方は様々で、第3子からとか中学生からなど、できるところから始めてほしい。給食費無償化は他市でも広がり、所沢市でも1月から無償化すると聞いている。市はどのように検討しているのか。

市長】国とか埼玉県とか大きな予算が配分できるところからの支援がないと、なかなか決断に踏み込めないと思っている。市も給食費の値上げ分は数千万円ずっと補助している。無償化についてはその財源をどうするか、考えてはいることを申し上げたい。

学校給食に有機農産物を

黒田】食の安全に対する要望が広がっています。有機農産物を給食に取り入れていくことは多くのハードルがあると思うが、できることから始めてほしい。

教育長】市は地産地消を進めており、ニンジンをはじめコマツナ、大根、キャベツ、長ネギなど全部で23品目にわたる。日本全体の有機農業は全体の0・6%と言われ食材を確保するのは難しい。

黒田】近隣市との情報交換や、市内の農業に携わる人たちと情報交換や話合いを進めることはできないか。

教育長】産業振興課と連携して子どもたちに提供する食材についてはなるべく有機農法で、低農薬で育てていただきたいというメッセージは出したい。地産地消はかなりやっていますので、農家の方と十分協議をして、ご協力いただいて、なるべく農薬等も低農薬にするとか工夫をして提供していただけるように働きかけていきたいなと思っていますし、産業振興課とも連携を取っていきたいと思っています。

(にいざ民報 2024年1月14日 No.2019)