「削減された福祉制度の復活を」組み替え動議を提案 令和6年度当初予算案

3月27日、新座市議会本会議で、令和6年度当初予算案の採決が行われました。採決の前に、日本共産党市議団が組み替え動議を提案しました。組み替え動議の内容は、下表の通りです。

提案者の小野大輔議員は「令和2年度10月に財政非常事態宣言が発出され、新座市の福祉制度が削減されました。その後、宣言が解除された後も、削減された福祉制度が元に戻っていません。令和5年度末時点での財政調整基金は約65億円です。物価高騰で大変なのは市民のくらしです。市民の命とくらしを守るために動議を提案します」と令和6年度当初予算案の組み替え案を提案しました。

笠原進市議が「財政非常事態宣言では、組み替え案にある1〜6は障がい者の予算が削減されました。これは県内で初めてノーマライゼーションが入った計画を基に推進された政策です。議会と市長部局で意見を出し合って作られた政策です。だから近隣市と比較しても先進的な政策になったのです。しかし、財政非常事態宣言では、近隣市に合わせると言って削減されました。福祉が近隣市より進んでいるという事は恥ずかしいことではありません。胸を張れる政策です。宣言が解除されたのだから、復活させようという組み替えです。ぜひ賛同してもらいたい」と賛成討論しました。

市民と語る会の高邑朋矢議員は「組み替え案には、障がい者、介護という文字が並んでいる。前市長が築き上げてきた暖かい政策です。並木市政になって削減された。とても評判悪い。シティプロモーションの観点からも復活させるべきだ」と賛成討論を行いました。

反対討論はありませんでした。日本共産党、市民と語る会が賛成しました。公明党、未来を創る会、自民・維新の会が反対し動議は否決されました。

動議の採決後、令和6年度当初予算案の採決が行われました。


令和6年度新座市一般会計予算組替動議

歳入
財政調整基金           1億3570万円

歳出
1、障がい者福祉手当の復活           5680万円
2、難病患者支援金の復活             650万円
3、障がい者通所施設補助を見直し前に復活    2000万円
4、障がい者とひとり親家庭で非課税世帯の
入院時食事代補助を実施            650万円
5、障がい者の交通費助成を見直し前に復活    1200万円
6、精神障がい者保健福祉手帳診断書料助成費    180万円
7、敬老祝い金の額を見直し前に復活        770万円
8、重度要介護高齢者手当金の額を見直し前に復活 1570万円
9、福祉の里体育館夜間利用の復活         250万円
10、市営庭球場の月曜利用の復活         170万円
11、広報にいざを12から16ページに戻す(9ヶ月分) 450万円
歳出合計  1億3570万円


削減された福祉の復活を

(にいざ民報 2024年4月7日 No.2028)