医療生協さいたま新座支部学習会 「認知症について知ろう」
7月30日(土)全国老人福祉問題研究会運営委員の安岡芙美子さんを講師に、野火止公民館講義室で学習会が行われました。30人以上の参加で、先生の話に聞き入りました。
認知症とは何か
認知症とは、「一旦獲得された認知機能が脳の器質的変化によって低下し日常生活に支障が生じた状態」ということです。
認知症を引き起こす主な病気について、詳しい説明がありました。一番多いのは、アルツハイマー病だそうです。話の中で印象的だったことは、「施設に入れるのはかわいそう」という発想は正しくないということでした。在宅介護には限界があります。施設に入り、プロにゆだねるのが必要な場合もあります、とのことでした。
元気なうちに話し合っておく
終末期の過ごし方を考え実践することです。どのように死にたいのか、気になっているはずです。延命治療を希望するのか、苦しみのない死に方をしたい、お墓はどうするのか、などについて、元気な時に十分話し合っておくのが良いとのことでした。
認知機能は、個別性が大きい
認知機能というのは個別性が大きく、したがって認知症の人は百人百様。認知症だから、このようにするというケアはなく、その方の人間性を最大限尊重したケアを一人ひとりに合わせて工夫することが必要です。
予防は、社会の人間関係の中で生きること
認知症にならない予防法は様々あります。一番大切なのは社会の人間関係の中で生きること、社会環境を絶たないこと、孤立することがよくない、そうです。一番いいのは、恋愛だそうです。
講師の安岡芙美子氏
【嶋田好枝市議・記】
(にいざ民報 2022年8月7日・14日合併号 No.1956)