3市長が飛行高度などの順守を要請 自衛隊観閲式でのオスプレイ飛行について 防衛大臣、陸上幕僚長へ

オスプレイ=通常の固定翼モードで高速飛行、垂直離着陸モードではヘリコプターのように垂直離着陸、ホバリングも出来る
オスプレイ=通常の固定翼モードで高速飛行、垂直離着陸モードではヘリコプターのように垂直離着陸、ホバリングも出来る

10月14日に朝霞駐屯地で行われる自衛隊観閲式で、MV22オスプレイ2機が「祝賀飛行」することに関して、10月5日、朝霞市、和光市、新座市の3市長が連名で防衛大臣、陸上自衛隊幕僚長宛に要請書を送ったことが分かりました。

要請書は、「先日、事前説明なく、オスプレイが新座市上空を低空飛行した」とし、「市民の不安が払しょくされるよう情報提供」と、「飛行高度など日米合同委員会合意の順守」を米軍へ申し入れするよう防衛大臣と幕僚長に求めています。(下記参照)

14日の観閲式には自衛隊員約4000人、戦車などの車両約260両、航空機約40機が参加。航空自衛隊のF35A最新鋭ステルス戦闘機も初めて飛行します。

韓国と北朝鮮は戦争状態の終結と平和条約の締結、核ミサイルの廃絶に向けて歴史的な一歩を踏み出しています。
このような時に、一機百億円以上もする最新鋭戦闘機や、墜落・不時着を繰り返す欠陥機「オスプレイ」を飛行させるなど、軍事力を誇示する自衛隊観閲式は、北東アジアの平和への逆行そのものです。

最新鋭のF35Aステルス戦闘機
最新鋭のF35Aステルス戦闘機

自衛隊記念日観閲式におけるオスプレイの飛行について(要請書)

平成30年度自衛隊記念日観閲式において、MV22オスプレイの飛行が予定されていることが公表されました。安全保障に関することは国の専管事項でありその重要性は認識している所です。・・・(中略)

しかしながら、航空機の運用に際しては住民生活への最大限の配慮が必要であり、先日CV22オスプレイが事前の説明なく所沢通信施設に離着陸したことや新座市上空を低空で飛行したことなど住民は大変不安を感じています。

1.この度MV22オスプレイの飛行につきましては、他の自衛隊機と同様、安全対策に万全を期すとともに飛行高度等については日米合同委員会合意を順守するよう米側に申し入れること。
1.市民の安全性への懸念が払しょくされるよう迅速な情報提供を行うこと。

朝霞市長 富岡勝則 和光市長 松本武洋 新座市長 並木傑

(にいざ民報 2018年10月14日 No.1785)