共同の力で安倍政権を倒し、いまこそ憲法の生きる日本を

しまだ好枝議員

7月16日に浦和駅パルコ9階の浦和コミセンで行われた渡辺 治さん(一橋大学名誉教授・政治学者)の講演会に石島陽子議員と参加しました。

主催は「オール埼玉総行動実行委員会」でした。コロナ禍への配慮の下、定数の半分の60名の参加でした。

新自由主義政治とは何か?

今回の講演の中心は、新自由主義政治とは何かということでした。

その第1は、労働者の賃金を切り下げ、リストラ、非正規化にすることです。1990年代の小泉政権の構造改革で賃金の切り下げ、非正規化か始まりました。125万人がリストラされました。

その第2は、大企業への税金を軽減し、財政を小さく(小さな政府)し、代替の税金を取るということです。社会保障費を削減し、年金・医療費を削減し、消費税の税率を上げました。

その第3は、規制緩和と市場の創出、そして農業や弱小産業の保護の撤廃です。TPPを推し進め、農業を破壊しようとしています。大手スーパーとコンビニの進出で小売店が大打撃を受けました。

新自由主義政治は、新型コロナに立ち向かう医療体制を壊した!

新自由主義の政治のもと、指定医療機関は475で、その8割は公立病院です。感染症病床は、1996年には9716床でしたが、2019年には1785床へ激減しました。また、ICUは2013年には2889だったのに、2019年には2445に減らされました。なぜ、感染症病床やICUが削減されたのかというと、非効率でカネがかかるからです。安倍政権は公立病院・公的病院のリストラを計画し、424病院の公表を行っています。埼玉県でも7病院が該当しています。

安倍政権に代わる立憲野党の連合政権を目指す共同を埼玉から起こしていこう!

講演会に参加して、新自由主義政治が今のコロナ危機の深刻さを招いていると感じました。今こそ、医療体制の充実を図っていくべきだと強く思いました。

「安倍政権の次には誰がなるのだろう」などと考えているのではなく、「共同の力で政治を変えていく」という気持ちで埼玉から運動を起こしていきたいと思いました。

(にいざ民報 2020年7月26日 No.1864)