コロナ禍のもとでの子育て支援 個別乳幼児健診費用の補助を

辻みき市議

乳幼児健診を実施医療機関以外で受診した場合の補助について

新座市の乳幼児健診は、コロナの影響で集団検診は休止し、5月から個別検診に変わりました。朝霞4市医師会の協力により実施医療機関での検診が可能になりました。

しかし、実施医療機関の一覧では、新堀地域では3・4ヶ月検診をやっている医療機関がなく、やむなく他市の病院で自費で検診を受けた場合の負担に対して補助を求めるものです。

相談者からのメール 3・4か月検診受けられず

「2019年12月初旬生まれの子どもを新堀地域で育てています。3・4ヶ月の集団検診が開催2日前に中止されましたが、市の検診は受診できるものと思っていました。

子どもも5ヶ月を過ぎ、月齢6ヶ月に近い5月27日ごろ、個別検診のチケットが送られてきました。保健センターに「近隣で受診できる医院がなくて困っているが、どうしたらいいか」と聞くと「掲載されている病院も、枠も増えているので我慢して欲しい」とのこと。
その後、市のホームページに「6ヶ月を越えた場合は3・4ヶ月検診をしない」と情報が付け加えられました。一切の説明なく、結局チケットが使えず、他市の小児科を受診したほうが病院も予約しやすかったので『早くうけたほうがいい』と思い、自費で検診しました。

子育てしやすい市だというなら『こんな事態だからこそ』不安な保護者を援助してほしい、なぜ検診費用を補助してもらえないのか納得できない。市民が検診を受ける権利を確保すべき」と訴えています。

辻市議は一般質問で取り上げ「実施医療機関で健診を受けるのが原則だと思いますが、地域性、その他の理由で指定医療機関以外で健診を受けた場合の負担は補助するべきだ」と主張しました。

市長は、「来年度から個別検診費用の補助制度をつくることを検討する。」との前向きな答弁がありました。

また、今年度自費で受診した方の負担も対象になるかの再質問に対して、いきいき健康部長は「その点も含めて検討する」と述べました。

できるだけ早期に集団検診の再開を

乳幼児集団検診は発育の確認、虐待などリスクの早期発見につながります。また、母乳やミルクが足りているか、排せつはどうか、離乳食の始め方や、関わり方などの育児相談、また、同じ位の月齢の子を育てる保護者同士の交流の場でもあり、地域で孤独を感じながら子育てをしている保護者には安心の場でもある重要な機会です。その機会がコロナで奪われ、市民の皆さんは不安を抱えながらの子育てをされていると思います。個別健診が当初8月末までとなっていましたが、今年度末までに延長されています。他市では人数の制限や感染対策を行いながら、再開している自治体が多く、新座市もできるだけ早く再開すべきだと訴えました。

(にいざ民報 2020年10月4日 No.1873)