接種計画ずさん 政府の失策

市町村でのワクチン接種が基本でしたが、「とにかく急げ」ということで、自衛隊などによる大規模接種に加え、職域接種や大学での接種も始まりました。その中で突然、職域接種の申請受付が休止になりました。

接種の計画を作るとき、ワクチン供給の契約があるのは当然ですが、世界でワクチンの供給が足りない現状で、本当にそれだけのワクチンがあるかはわかりません。それがあることをきちんと確認、確保したうえで接種の順番と実施の計画を公表していくのが当然です。政府のやっていることは「政策」というより、ゆきあたりばったりの「失策」です。

どうしてこんなことになるのかといえば、オリンピックに間に合わせるために無理をしているからでしょう。迅速に進めることは大切ですが、政府の分科会からは「もう少し慎重に計画を立てたほうがいい」という意見も出ていました。政府主導で専門的意見を無視し、とにかく急げということになっています。

【6月28日 しんぶん赤旗より】

(にいざ民報 2021年7月4日 No.1908)