五輪派遣の救急隊員へのワクチン接種とPCR検査を
小野だいすけ市議
7月2日朝霞地区一部事務組合議会で小野大輔議員が、五輪に派遣が予定されている消防職員の派遣計画、ワクチンの接種とPCR検査について一般質問を行いました。
小野議員:五輪への職員の派遣体制はどのようになっているのか。
消防長:救急自動車は組合が所有している13台のうち3台を派遣する。職員は1日9人派遣する。オリンピックとパラリンピック17日間でのべ153人を派遣予定だ。
小野議員:ワクチンの接種、PCR検査は行うのか。
消防長:救急車両に乗車する医療従事者は、希望する職員317人全員のワクチン接種は終了した。それ以外の希望する職員については7月中に完了予定だ。PCR検査については予定していない。
小野議員:五輪選手は検査を毎日行うとのことだ。訪日した選手間で感染がおこっている。最前線で働く人たちの安全の問題だ。検査を行うべきだ。
消防長:現在は、PCR検査を行う予定はない。防護服や手指消毒など感染防止策を行っていく。
小野議員:令和2年4月版の消防計画では、救急自動車の目標救は13台だが、現有数は9台だ。人員目標も345人に対して300人だ。345人という目標も救急自動車9台に対する目標で、13台になればさらに目標数との差は大きくなる。つまり、深刻な人手不足の状況だということだ。7月8月は猛暑によって出動件数が年間で多い月だ。そういう時に救急隊員を派遣するのは市民の命が危険にさらされるのではないか。
消防長:救急車両は現在10台が稼働している。五輪中も10台稼働は維持する。
小野議員:東京都ではコロナの感染が拡大し、「搬送困難」事例が多発している。五輪を開催すれば現場はさらに混乱し職員に負担がかかる。病院でクラスターが発生すれば救急医療や入院が止められ、地域全体で救急車の行き場が減る。受入れを探すのに何時間もかかり患者を辞退する状況になる。くわえて、病院はワクチンの対応に追われている。診療時間外、休診日に接種をお願いしている。感染を拡大させる五輪は中止し、コロナ対策に全力をあげるべきだ。この声をIOCと政府にも求めるべきだ。
(にいざ民報 2021年7月18日 No.1909)