介護支援専門員、相談支援専門員による ワクチン接種予約支援、同行支援に謝金の支給を
石島よう子市議
新型コロナワクチン接種を希望する方に対して介護保険の介護支援専門員(ケアマネージャー)、及び障がい者の相談支援専門員が、ワクチン接種の予約手続きや会場への同行支援を行ってきました。朝霞市や豊中市などは、そうした支援に対して謝金や協力金を支給しています。
新座市内の介護や障がい者支援にかかわる8事業所は6月22日、並木市長に対して、ワクチン接種予約支援と同行支援に対する謝金の支給を求める要望書を連名で提出されましたが、新座市は支給していません。
石島議員は一般質問で「新座市でもケアマネージャーや相談支援専門員に謝金を支給するよう」求め、事業所からお聞きした話を紹介しました。
「介護保険の要支援や要介護に認定された方の中には、予約や医療機関に一人で行くことが困難な方もいっらしゃる。国は、訪問介護のヘルパーが運転する車や、ヘルパーが同行してタクシーで接種会場に行く場合に、介護報酬を算定できるようにしました。ところが、利用者の方全員が訪問介護を利用しているわけではありません。ある事業所では、150人近い利用者一人ひとりに、ワクチン接種を希望しているのかどうか、移動手段はどうするのか確認して、必要な方に予約支援や医療機関に同行されています。また、ある障がい者相談支援事業所では、いつも通院している病院で接種できるとは限らず、『心配なことがあれば同行する』と声をかけていらっしゃいます。困難を抱えている方を、ボランティアで支えていただいている方に謝金を出せないのか」と質しました。
市長は「高齢者や障がい者等のワクチン予約や同行の支援をいただいています介護支援専門員、相談支援専門員の皆様には、心から感謝を申し上げたい。謝礼金のご要望について、今回の補助金も活用してと考えましたが、他が優先するということで、実施は難しいと考えました。ご理解を」と答弁しました。
石島議員はさらに「こういう事業を行うことで、接種が困難な状況の方がどこにいて、どういう状況なのか市と事業者が協力しながら把握でき、必要な対応も検討できる、と伺った。具体的な支援内容、人数について聞いたのか。謝金の試算はしたのか。国は3回目の接種も検討しているが、そこで新たに検討することはできないのか」と質問。
部長は「ご苦労については伺いました。実施するのであれば、朝霞市の予算400万円が参考になると考えます。今後は例えば、会場に来られない方については、訪問接種といった形で整えていければと考えているところです」と答弁しました。
(にいざ民報 2021年10月10日 No.1920)