スズメバチ駆除の再開を

辻みき市議
辻みき市議

新座市は、財政非常事態宣言により、市独自の事業「スズメバチ駆除」を4月から休止しています。市民から「スズメバチの巣ができてしまった。どうしたらよいか」と相談がありました。これまではスズメバチの巣は市が業者に依頼して駆除を行い、アシナガバチ等の駆除は5千円の補助がありました。市民からは再開してほしいとの声が上がっています。

辻みき市議は、9月議会の一般質問で駆除の復活を求めました。事業実績をみても(表参照)、多くの市民が利用していた大事な制度です。地域でボランティアをしている市民から手紙が寄せられ、「市長が変わって市民に冷たくなったのではないか」「新しい住宅で小さな子もいる地域、もしものことがあったら大変だと泣く泣く2万円払って駆除したが、新座市は、蜂の巣を作られるのは自己責任だとでも思っているのか」といった声を紹介。

市長は、「スズメバチは大変攻撃性が強く、市民の皆様へ危険が生じてしまう可能性があることは認識している。事業再開については令和4年度予算編成の中で財政状況を見極めながら検討したい。8月6日に市と駆除専門業者4社で協定を締結し、基本的な駆除の料金を定め、市ホームページに掲載している」と答弁しました。

辻市議は、「事業はどういう経緯でできたのか」と再質問。市民生活部長は、「以前は職員の方でスズメバチを駆除していた時もある。平成25年頃に職員が巣を駆除しているときに刺される案件があった。産業医からも意見を聞く中で、原則業務委託に移行した経緯がある。アシナガバチ等の巣については、平成28年度から『スズメバチ以外の巣についての駆除』の補助を始めたもの」と答弁しました。

辻市議は、「職員も危険だから業務委託したということだが、住民への危険性の認識はどうなのか、なぜ危険なのに休止に決まったのか」と質問しました。

市民生活部長は、「確かにスズメバチに関しては、命の危険もあり非常に危険だという認識は持っている。民有地等に関してはご自身で業者の方に委託していただくと事業見直し全体のなかで結論を出した。駆除の料金は、スズメバチは基本料金として1万7千円〜2万円程度、アシナガバチは1万1千円〜1万7千円となっている」と答えました。

スズメバチの巣撤去等業務委託実績 スズメバチ以外(アシナガバチ)の巣撤去における補助金の実績

(にいざ民報 2021年10月10日 No.1920)