核兵器禁止条約に参加する政府を 2022年 国民平和大行進がスタート
7月3日、2022年国民平和大行進の出発集会が、新座市の三軒屋公園で開かれました。
埼玉合唱団の平和の歌声が響くなか、集会は始まりました。初めに、埼玉県原水爆禁止協議会の森氏が情勢報告を行いました。
「ロシアによる国際法違反の侵略が続く中のスタートになった。ウクライナの非戦闘員に無差別攻撃を行い、嘘を流すやり方は、昔の日本とそっくりであり、戦争するとき、権力者は嘘をつくということを肝に銘じておく必要がある。マスコミの報道は、戦争の実況中継のようになっているが、私たちは思考停止してはいけない。戦争をさせたら終わりである。ロシアの大義名分は『NATOの拡大』ということだが、こういう口実を与えるような外交的な失敗があったことは、日本も気に留めておく必要がある。日本では核共有、軍事費2倍化、憲法9条の改憲といった動きがあるが、戦争させない外交を、憲法9条を持つ日本として考えなければいけない。核抑止論は破綻した。核兵器禁止条約に参加して、核のない世界に向けたイニシアチブをとる政府をつくろう」と報告しました。
その後、各団体から決意表明を行い、日本共産党は石島市議が「岸田首相は『核兵器禁止条約の第1回締約国会議にせめてオブザーバー参加を』という声を無視しながら、直後のNATO首脳会議には日本の首相として初参加して大軍拡を約束してきた。被爆国として大変恥ずかしい。日本共産党は締約国会議に代表団を派遣し、被爆2世の笠井あきら衆院議員が国会議員会議で『核を使用しないことが安全保障、被爆者支援を』と訴えた。核のない世界に向けて、戦争させない平和外交の先頭に立つ政治に変えるため頑張りたい」と話しました。
(にいざ民報 2022年7月10日 No.1953)